高嶺の。 (ページ10)

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えぇページ10

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駅までの道

近かったり遠かったり。

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横子「Aちゃんは好きな人おるの？」

「好きな人？」

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ガールズトーク？みたいな。

横子さんもそんなこと聞くんだなって思って。

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「いないよ？」

横子「そうなの？村上は？」

「え、なんで村上」

横子「結構一緒にいるとこ見るから」

横子「付き合ってるかと思ってた」

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あーなんか前に光にも聞かれたような気がする。
「結局デキてんの？」って

ないない。
男女の友情ってやつ。

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「席近いのが長いだけで付き合ってないよ」

横子「そうなん」

「横子さんはどうなの？」

「好きな人とか、付き合ってる人とかいる？」

横子「私？」

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だって横子さんといえば。

たくさん告白されるけど断ってるし。

この間イケメンで有名な先輩からの告白も断ったのも知ってる。

だからちょっと気になって。

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横子「い、るよ」

横子「好きな人、いる」

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ちょっと俯いていつもより小さい声で言った。

不思議に思って見たけど、

横子さん、耳真っ赤。

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「え、誰？うちのクラス？」

横子「いや、さすがに教えられないわ！」

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こういう話とかできて距離が縮まった感じ。

あの真っ赤になった耳とか見てると

よっぽどその人のこと、好きなんだなぁって。