高嶺の。 (ページ8)

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これも一歩ページ8

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「横子しゃ、さん！」

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噛んだ。でも今日はこっちから話しかけた。

偉い。えらいぞ。私。

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横子「なぁに？」

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座っている横子さんは自然と上目遣いになる。

う、かわいい。

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「お昼、どうですか、一緒に」

横子「お昼？」

「そっす。･･････あ、いや、嫌なら全然、用事とかあるならいいんですけども」

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会話できてる？変なこと言ってるよね絶対。

長いまつ毛をぱちぱち瞬かせて、ぱっ、と笑顔になって、

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横子「いいの？」

横子「ちょっと待ってて！すぐ準備するから！」

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「横子さんはさ」

「なんで私に話しかけてくれたの」

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なんとなく聞いてみた。

ほんとに最近。それまで何の接点もなく過ごしてきたのに、なんで急に。

光にも村上にも聞いたけど、やっぱりわかんなくて。

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横子「だって仲良くなりたかったから」

横子「好きだから」

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そこまで話して横子さんの箸が止まる。

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「え、どうしたの」

横子「･･････忘れて」

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仲良くなりたかったから。あと好きだから。

別に、

変なところなくない？

友達願望としての条件、満たしてるのでは？

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「そうなんだ」

「じゃあ、これからよろしくお願いします」

横子「え」

「お友達」

横子「･･････あ、うん。よろしくね」

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そう言って微笑んで卵焼きを食べた。

うん。

友達増えた！やった！

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すば子「あほ」