いやいやいや ページ17
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「横子おる?」
ドアから覗き込む顔にそう聞かれた。
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「横子さん?さっき職員室行っちゃったけど」
「ほんとぉ?どうもありがとう」
そう言ってドアの柱に寄りかかった男子。
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・・・・・・すごく見られてる、気がする。
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「・・・・・・なんでしょうか」
「ぼく丸山って言うんだけどさぁ」
丸「あれでしょ、横子と仲良い人」
「まぁ、最近は」
丸「うんうん」
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ニッコリと相槌を打つ丸山とやら。
え?何しにきたの。横子さんに用あるんじゃないの?
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「横子さん職員室だよ」
丸「それさっき聞いた」
「ずっとここにいるから聞こえてないと思った」
丸「ほんとはAちゃんに会いにきた」
「は」
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笑顔を絶やさないまま、ゆっくり私の前に立った。
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丸「聞いてたとおりかわいいなぁ、Aちゃん」
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作者名:よもぎもち | 作成日時:2022年5月20日 21時