おそらく ページ2
・
光「横子ちゃん、今日も告白されたんだって」
・
放課後。情報通の友達の光。
・
「また振ったんでしょ?」
光「そりゃあね。横子ちゃんのタイプってどんなんだろうね」
「永遠の謎だよ。パンドラの箱開けるみたいな」
光「なんじゃそれ」
・
駅に向かうまでの道。人が多い喧騒の中に私たちもいる。
・
「今日暑いね」
光「夏日近いらしいね。春なんてなかった」
・
いや、お花見一緒にしたじゃん。
春だーっ!って叫んでたじゃん。
・
「・・・・・・横子さんのタイプかあ」
・
村上とも話したっけ。
横子さんが告白されるたびにクラス内で浮上する話題。
・
「・・・・・・村上か?」
光「ふは」
・
吹き出すな。割と真剣に考えてるのに。
・
「いやだって、今までにないタイプでしょお村上」
光「いやぁ、ふふ、村上て」
・
ずっと笑うな。
・
「横子さん可愛いから」
・
好きな人多いんだろうなぁ。
・
「私は村上に100円賭けるよ」
光「いやいや、村上はさ、」
「いやいや、あいつはいい奴だよ。あだ名がオカンって言うぐらいあるし。もしかして包容力ある人好きなんじゃない?」
光「A」
「全然横子さんと話したことないけどちょっと明日聞いてみようかな」
光「・・・・・・」
・
私の熱弁を止めようとする光。
なんでそんなに村上じゃないって認めないんだ。もしかして!?好きなの!?好きなのか!?
・
光「うしろ」
・
「私のこと呼んだ?」
・
おい(気まずい)
・
11人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よもぎもち | 作成日時:2022年5月20日 21時