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３episode 【昨日の出来事】 ページ4
莉犬くん．side
「赤沢おはよ〜！！」
「おはよー莉犬」
「みんなおはよぉ」
明るいクラスメートの声
煩い程に耳に聞こえてくる蝉の声
ここは苺ヶ丘学園
季節は夏真っ盛り
太陽が一番照りつける窓側の席に俺は腰を下ろした
「あっ，天馬さんおはよ！」
『赤沢くん…おはよ…』
俺のひとつ前に座る猫背の彼女
天馬瑞希
「(どうしよう，昨日の事があって上手く話せない…)」
昨日の放課後
俺は部活終わりにスクバを取りに教室に向かっていた
「あれ，芹��と本田…」
芹都と本田が少し間を開けて廊下を歩いていくのが目に入った
２人付き合ってんのに全然距離縮まんないじゃん
そんな事を考えながら教室に入った俺は衝撃的なものを目にしてしまった.
俺のひとつ前の席に座って涙を流す女子生徒
間違いなくあれは天馬さんだった
気づけば俺は声を押し殺して泣く彼女に静かに歩み寄っていた.
続く
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作者名：ひな | 作成日時：2021年7月6日 21時
