私、７人兄弟の長女です！【stpr】

よんじゅうろーく ページ46

【satomi.side】





『お弁当忘れてたよー！』





そう叫んだ姉の両手にあるのはピンク色と水色で包まれた弁当だった







「何あの人」





「さとみくんのこと呼び捨てにしてたんだけどｗ」





「絶対あれ２５歳超えてるっしょｗ」






クラスの女子たちはそう言ってクスクスと笑った







「うっっせぇな！お前らより姉ちゃんの方が何億倍も美人だわ！」







俺はそう言い捨てて教室を飛び出した






「ううう…、ばななああああああ！！！」






ころんもそう叫んで俺についてきた






２５歳超えてて何が悪いんだよ






１０代のあいつらより姉ちゃんの方がよっぽど可愛いわ







「姉ちゃん！！」






『あ、来た来た！』





「お姉ちゃあああん！！！」






『ころん、ここ学校だよ』







勢い良く飛びつくころんにそう言いながらも引き離そうとしない姉ちゃん







『あ、さとみこれ』





「ん、ありがと」





『何、なんかあった？』






姉ちゃんは俺の異変にすぐに気づいたようでそう問いかけてきた








さすがにさっきの事言ったら姉ちゃん傷つくよな。









「姉ちゃんはいくつになっても可愛い…」








『いきなり何を言ってんの』







姉ちゃん、弁当ありがとな

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