柱最強の雨柱は剣士達の溺愛を受ける

陸の話 ページ7

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竈「技を見せてくれるんですか！？」

『復活訓練が終わったらねー』

嘴「今見せてくれよ！！」

『生意気叩く暇あったら素振り！』


柱……しかも、何の派生でも無い雨の呼吸。水からの派生だと思われがちだが、師匠によるとそうらしい。
正直、私自身も驚いた。

じゃあなぜ雨の呼吸が生まれたのか……は、分からないけど。雨柱として何時か必ず突き止めてみたいとは思っている。

雨の呼吸は貴重だ、そのおかげで初めて会う剣士達にはほぼ、戦闘を申し込まれる。もうたまったもんじゃないよな。


『炭治郎……は、なぜ水の呼吸』


善逸と伊之助は、太刀筋に呼吸が合っていると思う。

炭治郎も確りと使いこなせている。がしかし、太刀筋的にもっと合う呼吸があるんじゃないかな……まァ口出しはしないけど。


我「木刀、真剣、素振り五分終わりました！」

『じゃあ、一人ずつ私の相手してくれる？』

嘴「はっはー！！！俺が一番だ！」

竈「善逸、どうする？」

我「俺二番でいい……？」

竈「分かった、じゃあ俺が最後だ」


技を見せてあげてから…っていっても全部じゃないけどね。

拾壱ノ雫 華時雨 凍零舞は刀を抜いて出す技じゃなくて、呼吸の応用法だから。
この子達がこれを見て、やりたいとか言い出したら応用法まで教えないと行けなくなる。
それはまず今のこの子達じゃ二年は掛かるし、何より私が面倒臭い。


『じゃ、伊之助。先に膝を着いた方の負けね』

嘴「おう！！」


伊之助の構えはある程度隙がなく、ある程度太刀筋にあっている。うん、ある程度。


『雨の呼吸 肆ノ型 紅涙迅雨の華胥』


剣先を下に向け、構えられた伊之助の周りを走る。走るって言っても私の走りは常人の走るとはまるで違うからね。


嘴「いつの間にか一周してやがる！」

『動きがおっそいなー、伊之助』


伊之助の周りに落ちた花弁が刃となって伊之助に飛んでいく。

細かい斬撃が飛び交い、伊之助の身体に傷をつける。


嘴「くっそ！受け切れねぇ！！」


十分程度、花弁の刃との攻防を続けた結果やっと膝を着いた伊之助。

私の勝ちね。


嘴「やっぱ柱はすげぇぜ…太刀筋は見えても追い付けねぇ」

『十分も耐えれたのは結構良いんじゃない？』

嘴「いや！まだまだだ！！」


向上心を持つことは大事だからね。
向上心だけじゃ足りないものを師匠が補ってあげる、そうして強くなる。私もそうだった。

善逸と炭治郎にも、それぞれ違う技で膝を着かせ私の勝ち。

もうちょっと稽古つけてあげたかったけど、義勇さんとの合同任務もあるんでね。

隊服に着替えて、屋敷を後にした。

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