柱最強の雨柱は剣士達の溺愛を受ける

伍の話 ページ6

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『じゃ、手始めに柔軟からね』


私の楽な格好と言えば浴衣、任務とお館様のお呼び出し以外浴衣で過ごしてる人間です。

薄紫の浴衣に着替えて怪我人三人の復活訓練を見ている訳だが、伊之助は柔らかいけど残り二人は硬すぎて今日じゃ解れないね……。


『このままだと一日柔軟で終わりそうだから次ね、基礎体力が落ちてると思うから闘技場内を十分走り続けて。途中疲れたら十秒の間に水分補給するように。初め！』


私の復活訓練は甘い方だと言われる。
キツイのは天元さんとか杏寿郎さんじゃないかな……、天元さんは特に。走らせまくって終わりな気がする。あの人の性格だと。


我「はぁ…はぁ…闘技場の中暑くなぁい！？」

竈「確かに……普通に外走るより暑いな」

嘴「ああ！蒸し暑いぜ！」

我ト竈「被り物取れば良いだろ！？」

嘴「お、それがあったな！」


炭治郎、善逸……。私も全く同じことをずっと思ってたよ。

せっかくの美少女お顔を獣の被り物で隠すなんて非常に勿体ない！！


『きゅーけい、五分後には木刀。十分後には真剣を持って素振りね五分ずつだから』

炭「分かりました！！木刀はどうすれば…？」

『その辺の使っていいよ』


急に真剣持って、また怪我でもされたら困るし。ここは先に木刀で慣れさせてから真剣。これ鉄則。


『私もちょっと動くか……』


闘技場は二つに別れており、普通の何も無い開けた場所と、罠、障害物がたんまりと仕掛けられた場所。私は基本相手を取って訓練するんだけど、どうしても相手が取れなかった時はここ。

技を繰り出す練習にとても適している。らしい！小芭内さんが教えて、しかもちょっと作るの手伝ってくれたからよくわかんないけど！

確かに理にかなった動きをする訓練になる、とは思うし。見に持って実感している。


『雨の呼吸……壱ノ型、涙時雨』


柱となるとガッツリ構えなくても技は出せる。頭の良い鬼だと、この構えだとあの技だって記憶するやつもいるかもしれないから。

炭治郎達に教えたいのはそれではなくて、“常に全集中”これは柱、そして強くなるのに必須の体技。


炭「凄い……あんな障害物を一気に」

我「真面に構えても無かったよね！？」

嘴「それに、呼吸の整えもしてなかったぜ！」

炭「何で……」

『後で教えてやるから集中！！』


汗水ながした時期もあったな……一週間くらい。私の場合鬼殺隊入隊してから一週間で柱になったから…多分、一週間。


『技くらい、全部見せて上げてもいっか……』


技全部見せたって、今まで誰一人私に勝てなかったから

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