壱ノ話 ページ2
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私の朝は、囀る鳥の鳴き声でも無く、眩しい朝陽でも無く、
?「A!起きて!今何時だと思ってるの?寝すぎだよ」
時透無一郎に叩き起される事から始まる。
『今何時なの?』
時「漆時」
私の通常起床時間は捌時から玖時。何時もならそのくらいの時間に無一郎が起こしに来るから。
『巫山戯てんのか、未だ寝れんじゃん』
時「普通は漆時だと皆起きてるよ。それにお館様からお呼び出し掛かったんだけど」
『……それを先に言って貰えるかな?無一郎君?』
時「眠くてウトウトしてんの可愛かったからつい」
と言って舌を出す無一郎は凶器並みに可愛いが、
『“つい”じゃない!』
可愛い可愛い言ってる場合じゃないんでね。
無一郎を部屋から叩きだし、自分は隊服に着替えていく。
襖の向こうから“僕は気にしないから中に入れてくれて良いのに”なんて巫山戯た言葉が聞こえてくるが、気にしない気にしない。
『着替え終了』
時「Aのせいで遅刻ぎりぎり」
『はいはい、ごめんね』
私の屋敷はどの柱よりもお館様の屋敷に近い。理由は簡単で、私が一番強いから。
無一郎の屋敷は比較的近く。だから無一郎は、毎朝起こしに来るし、毎日私の屋敷で過ごす。
継子も持ってないから弟子の稽古をする必要も無いからね。
時「お館様のお呼び出し何でだと思う」
『何か怒られる事でもした奴が居るんじゃない?』
時「僕じゃないから」
『私でもないから』
お館様の屋敷に着き、柱全員が集まっている集合場所に向かった。
不「A、時透、遅せぇぞ」
伊「時透がAを起こして来たんだろ?」
時「うん、そうしないと絶対起きないから」
『失礼な』
お館様が来るまでは未だ多少時間がある為、会話を交わす。
義勇さんが端っこにこじんまりしてるのが凄い気になるが、他の柱達に絡まれるせいで話掛けに行けない。
甘「Aちゃん!おはよう!」
『ん、おはよ』
胡「時透君に迷惑を掛けないようにと早く起きれないの?」
『私基本夜の任務ばかりだから、そんな朝早く自分じゃ起きれないよ』
時「だから起こして上げてるんだよ」
『ありがとね』
悲鳴嶼さんは相変わらず話し掛けずにずっと此方を見てくる。最初は何か怖かったけど、慣れたらこんな物なんだろうな……って思える。
宇「よっ!!!」
『ぎゃあああああああああ!!』
急に肩を叩かれ、大声で挨拶されたらそりゃあ驚くに決まっている。
白い目で見られたが、お館様が現れた事によって。皆が膝を着き、先程までの騒ぎは無かったように静かになった。
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冨岡義勇が大好きな人 - すみません。冨岡さんルートの先のストーリーがURLでの移動ができません。これはどうしたらいいのか教えてください。 (2020年3月5日 0時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド・アリス - ぐぁんばれぇぇぇ((おい敬語だろ すいませんでした (2020年2月16日 13時) (レス) id: 8a3a604a3a (このIDを非表示/違反報告)
かりんとうまんじゅう - いつも楽しみに読ませていただいてます!これからも頑張って下さいね! (2020年1月7日 22時) (レス) id: 5b8fccba8f (このIDを非表示/違反報告)
むい。(プロフ) - ムニエルさん» あ、はい。よくやるんですよね全く。ありがとうございます (2020年1月3日 9時) (レス) id: 830124773a (このIDを非表示/違反報告)
ムニエル - す、すいません義勇さんの冨が誤字ってます (2020年1月3日 4時) (レス) id: 12d65f590d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年8月4日 23時