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冷熱系女子の執行 ページ17

「で、僕は何をすれば良いンだ?」

『私達が裏口から入るから、隠して。其れだけだから余裕デショ?』

「……僕が裏切るなんて事は考えないのか?」

『そんな事したら、殺すよ?』


“裏切り”私が嫌いな言葉TOP10に入る言葉と云ってもいいだろう。

移動中の黒塗り車の中、そんな言葉を発した谷崎潤一郎を睨み乍、一番効果のある言葉を吐き出す。
何も私が云いたいのは、谷崎潤一郎本人を殺すと云う訳では無く。──な人を。ね、


「ナオミに手を出したら唯じゃ置かないぞ」

『手前が大人しく協力してくれれば良い話なんだよ』

「此奴の前で変な建前使わない方が良いぜ?」

「効き目ねェしなァ、俺の補佐に着くぐれェの実力者だ。現像暗躍系の手前ェじゃ勝てねェからさっさ従え」

「……僕の扱いって…」


目的地に到着し、文句を云い乍も“細雪”を発動するのが滑稽で一寸笑みを零す。

此奴使えるなァ…、第二補佐に欲しいぐらいなんだけど。駄目かな、探偵社に交渉しに行こう。“此奴返したくないんで一寸貰い受けます”云ってな。


「おい先から何思考に耽ってんだ。侵入すっぞ?」

『うぃーす、谷崎君。君、未だ探偵社戻んないでね。作戦終わる迄待機で』

「…え!一寸其れ約束と違くないですか!?」

「之がAの通常運転だ。気にしてたら終わんないぞ」


あーあーあー、五月蝿い五月蝿い。

敵の本拠地となる所に現像の異能で身を隠し乍潜入する。
目的は敵幹部、または当主の暗殺。
曼珠沙華の毒牙で一撃で死亡だわ、長い間ちっせぇ組織にお勤めご苦労様。

槙と密やかに、“侵入簡単過ぎて逆に寒気がする”と目で伝え合う。


『槙、見張り打って』


私の指示で槙は扉の前にたった見張り二人に向けてほぼ同時に銃弾をあて、堕ちた果実を食べる。


「此奴等操ってどうすんの?」

『ノックさせて、“お客様が二人いらっしゃいました”って喋らせられる?』

「よーゆう」


完全に生気を失った見張りの一人がノックをし、“お客様が二人いらっしゃいました”と口を動かすのと同時に私達は中に突入した。

慌てふためくのを見て、嘲笑を浮かべ乍左手首を切り血液を垂らす。
床に染みた血の輪から曼珠沙華が伸び、5秒も掛からずに会議室内が華で埋まる。


『Shall we dance?』


私が相手を殺す前に聞く言葉。どんな返答でも殺す事には変わりないが、こんな狂った曼珠沙華と踊れると云う者を一度は見てみたいモノだ。

何も言わぬ幹部と当主共の首に毒牙が噛み付いた。

微熱系男子の暗涙→←駄作者系女子の小話



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柊まふ(プロフ) - 麗華さん» はい! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 柊まふさん» リクエスト有難うございます!3人というのは中也と夢主とオリキャラの3人ですか……? (2019年6月26日 7時) (レス) id: 2c4369ec72 (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 3人で水族館に行くお話をお願いします(*^^*) (2019年6月25日 23時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年5月28日 0時

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