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無気力系男子の失愛 ページ12

中也さんの家で一夜を過ごしたのは、昨日。
少しの優しさも命取りに成る夜に、魅せた甘い涙は。確信犯しか成せぬ技、
一寸気まずくなる状況の中先に起きてしまった…


『朝御飯でも作るか』


汚れた白いシーツの中から出て、散乱した下着を集め着る
昨日中也さんに許可を得た服を取り出し着ると、中也さんが小さぃからか、対して大きくはなくぴったりだった


『エプロンどこ…』


何処にも見当たらない、其の儘作るか…汚さないように気を付けないと

トースターに食パン二枚放り込んで、目玉焼きとスープを同時並行で作って行く


「美味そォな匂いだなァ」


ふと後ろから最愛の人に抱きしめられる
宙舞と香る中也さんの匂いに落ち着きを覚えるようになってしまった


『もう食べます?』

「手前ェは?」

『私も食べますよ』

「じゃあ俺も食う」


独り用の机に二人分の朝食が並ぶ
相対して座ると、私を愛おしげに見つめる中也さんがいた


中也side


エプロン出しとけば良かった…
酷く後悔しながらAを見つめる。


『如何したんですか?』


効果音が付くような優しげな笑みを浮かべ、飯を食い始める。…小動物みてぇ
理性を侵すAの笑顔は、悪魔の様で俺を虜にする


「否、何でもねェよ」


之からも毎日、朝起きたらAが見たい
そんな欲望を満たして呉れないか。

上手い朝飯を食べ終えて、普段のスーツ、外套を着る
首領の令でAは幹部補佐に着いた訳だが、自然に触れ合える為俺の体質改善にはなって居ない。つまり、外される可能性が高い。
其れだけは困る。











「A!?昨日何処居たんだよ!!」

『あー、中也さんの家に』


其の言葉を聞いた瞬間、新山は此方を向き最大限の殺気を飛ばす
狙撃手として補佐に着いている此奴は俺と一対一でやり合えるわけもねェのに


「…Aに何したんすか。抑、此奴は潔癖症で触れたりなんか……!!!」

「其れが出来たんだよなァ、俺の敏感体質も反応しねェ。其れ位相性が良いって事だ。

手前ェに入り込む隙はねぇ。補佐としてAに着くことは許すが其れ以外の行動をしたら。…解るよな?」

「チッ…糞がっっ!」


二人で魅せ逢った夜に文句等云わせ無ェ
全ての欲望を流し込んで行く
溺れ死んで仕舞うくらいなら、全部飲んでみろ
其の憐れな欲を。

手前ェにAは似合わねぇ







「俺はお前よりもずっとAを愛して…」







悪ぃな…Aは手前ェより俺を愛してる

冷熱系女子の仕事→←微熱系男子の狂愛



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柊まふ(プロフ) - 麗華さん» はい! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 柊まふさん» リクエスト有難うございます!3人というのは中也と夢主とオリキャラの3人ですか……? (2019年6月26日 7時) (レス) id: 2c4369ec72 (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 3人で水族館に行くお話をお願いします(*^^*) (2019年6月25日 23時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年5月28日 0時

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