微熱系男子の狂愛 ページ11
中也さんの狂愛はどうにも受け止め難い
激しい接吻、其れに付いてくのでさえ精一杯で自分から求めずとも入ってくる愛に溺れてしまう
『苦し…中也さ、ん』
「ん?嗚呼ァ、悪ぃな」
やっと唇を離してくれても尚足りなさそうに拗ねる中也さんを見て、可愛い事してるのは其方でしょうと思いながら哂う
仕事しなきゃいけない…と思っても身体が其れを許してくれない
「手前ェ、隣の部屋に泊まんのか?」
『気分ですね、気分屋ですんで』
「じゃあ今日は俺んち来い」
『何で?』
「幹部命令だ」
軽い職権乱用を堂々としていく我が上司がドヤ顔をしている。
みっともないぞ、パワハラだわ、ブラック企業だわ
「巫山戯たこと言ってんじゃねぇ、行くぞ」
『えぇ〜、はーい』
半ば強制的に連れられてポートマフィアビルを出た
・
『質素な部屋ですね、寂し。The独り身って雰囲気が漂ってますよ』
「手前ェ結構云うタイプなのか?」
『そうですよ』
嫌だなァ〜、引かないで下さいよ。
正直どうでもいいけど。
中也さんが何処からともなく着替えて現れたので、私着替え持って無いし、適当にベッドに寝転がる
「そういうのは誘ってるって云うんだぜ?」
『好きに捉えて下さいよ』
私の場合、煽ってる。だけどね……?
別に誰に抱かれようが何とも思って来なかったが、中也さんとに関して、胸が高鳴っていることを否定はしない
「はァ……じゃあ俺の好きなようにするぞ?」
『どうぞ?』
互いの煽りあいか合図となり其の夜は始まった
甘い声が夜に響き、嘲笑うような嘲笑と、狂喜するような微笑が零れる
夜に喘ぐような声が部屋中に反響し羞恥心を高まらせる。
『…んッ、ふゥッ……あァッん』
「ふっ…ん、、あっ」
普段人に聞かせる事など無い声が大きく零れる其の夜は、昔有った夜よりも数倍甘く深く絡まりあい、縛られ離れない
余裕なんて有りはしない、相手の思いに答え喘ぐので精一杯な二人は会話もせずただ愛し合い続けた
『ちゅ、やさん』
「何だ?」
『好きです』
「はっ、俺は愛してるけどな」
そうやって見下すように哂う中也さんは妖艶で美しく涙を流せるほどに綺麗だ
「俺は愛してるのにお前は好きなのか?」
『私も愛してます!!』
意地の悪い上司だ
私に云わせて置いて、其れを聞いて独りでにニヤニヤして喜ぶなんて意地が悪いというより趣味が悪い
『やっぱ嫌いです』
ニヤニヤしないでよ……もう
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柊まふ(プロフ) - 麗華さん» はい! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 柊まふさん» リクエスト有難うございます!3人というのは中也と夢主とオリキャラの3人ですか……? (2019年6月26日 7時) (レス) id: 2c4369ec72 (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 3人で水族館に行くお話をお願いします(*^^*) (2019年6月25日 23時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年5月28日 0時