ファンミ帰りだったのに2

55:パレス ページ7

挨拶をして、トラビ組の部屋を出た。
来栖氏にケン王のDVDを押し付けられたので帰ったら見てみよう。龍也さん楽しみ。

ROT組の部屋でよく分からない味のお茶、御曹司組の部屋で高級そうなお抹茶、トラビ組の部屋で紅茶を1杯ずついただいたので、そろそろお腹がタプタプになってきた。

次はパレス組のお部屋かぁ……
ガチモンの伯爵と王子が住んでるんだよなぁ……
…胃が痛くなってきた。



A「怖いけど押さなきゃ……」


ゆっくりとドアチャイムを鳴らす。
が、何も反応は無い。

今日訪ねることは事前に知らせておいてもらったはずなのに…おかしいな

もう一度チャイムを鳴らそうとすると、ゆっっっくりとドアが開いた。


A「えっ……開いた゛ぁっっっ！！！！！？？」


開いたかと思うと、いきなり男性が1人倒れ込んできた。
咄嗟に抱き抱えると何やらモゴモゴと呟いている。


セシル「カミュは…………オニ…です………ぅぅ………………」


A「す、すーたがご乱心だァ……」


こりゃいかん、と思い一応「お邪魔します」と一声かけてから中に入る。

部屋に入ると、机の上には大量に積まれた書籍があった。
スータをベットに下ろしてから1冊手に取ってみると、漢字ドリルやことわざ百科事典、四字熟語百科事典などのいわゆる日本語の教科書があった。
同じ机にノートとペンが転がっているのを見ると、どうやらスータはお勉強していたらしい。
お勉強(強制)なんだろうけども。

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