ファンミ帰りだったのに2

70:朝練 ページ22

A「かーるてっないっ！」


霧がかった早朝、私は外で1人ポワキスのダンスの練習をしていた。


A「うーん……
藍ちゃんのパートの腰グイッてやるところが何度やっても納得いかないんだよなぁ……難しいな」


そろそろ本格的にダンサーとしても売り出す時期になったので、より一層ダンスに力を入れることになった。

ダンスといっても様々なジャンルがある。
ヒップホップなどの軽快なものから、舞踏会で踊るような優雅なものもある。
同じように見えても、実際は使う身体の筋肉の場所が全く違うことに気づいた。
それらを全てこなせるようにならないと、立派なバックダンサーとして活躍できない。


A「ふー…ちょっと休憩…………」


ベンチに座り自販機で買ったペットボトルの水を飲み、先程録画したダンスの動画を見て改善点を考える。

まだちょっと直すところはあるが、はじめの頃よりは大分マシになってきた。
いつか『踊ってみた』とか投稿できたらいいなぁ…


踊ってみた…






A「…………………








コスプレがしたい」



そうだ、コスプレをしよう。


早速検索サイトで「コスプレ ウィッグ ピンク ショートカット」で検索をかけると、いろいろな画像が出てきた。


A「うーん……春ちゃんっぽいものあるかな………」



吉野A、今日の朝練は終了しました。

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