桜の花が､散る頃に｡

Episode.6 ページ6

何か特別な事がある訳でもなく､普通に時間は過ぎ､お昼休みの時間になる｡

ウニョンとお昼を食べると色々根掘り葉掘り聞かれてしまうので私は1人で屋上に行く｡それが私の日課｡

誰もいない屋上は風が気持ちよく静かで落ち着く｡私はお弁当を食べ始めた｡

｢やっと1人…｣

安堵の溜め息をつく｡

??｢1人じゃないけどな｣

｢えっ?｣

突然私は後ろから声を掛けられた｡低い男性の声｡
振り返ると屋上の手すりに腰を掛け､こちらを見ている男子生徒が座っていた｡

??｢美味そうな弁当だな｣

｢お弁当?｣

つい彼を凝視してしまった｡ネクタイの色を見ると彼は2年生の様だ｡

か､かっこいい…

背は高く､スラッとしていて､顔は整っており､うっすらと微笑んでいる｡髪は染めてあるのか地毛なのか､綺麗な金髪で､女性かと思わせる程に細く､艶やかで､サラサラとしていて､心地よさそうに風に揺れている｡

そして､ジニョン先輩やサンドゥル先輩と同じ様に､いるだけで絵になるようなオーラを感じる｡
こんな美少年ってことは､もしかして生徒会の人…バロ先輩…とか?

??｢お前､A?｣

｢な､何で私のこと知って…?｣

綺麗な金髪の中から覗く綺麗な大きい瞳が､私をまっすぐとらえる｡鼓動が速くなっていくのを感じる｡

??｢知ってるも何も…俺はさくがくの生徒なら全部把握してるからな…｣

耳に残る低い声は､だるそうに言った｡

｢え…？｣

??｢俺は生徒会のバロだよ｣

…やっぱりバロ先輩か…生徒会を悩ます､問題児――

｢ば､バロ先輩でしたか､はは｣

会話を続けようとして､凄く不自然な笑いが漏れる｡しかしバロ先輩はニヤリと笑ったまま無言でこちらを見ている｡
な､何か言って下さいよ…
勝手に気まずい雰囲気にしておきながら､そんなことを考える｡

するとバロ先輩は私に近付いてきた
え､なに?止まる気配ないよ…?
バロ先輩はずかずかと近付いてくる｡
え､あの､と小さく声を出すがバロ先輩には届いていないのか､彼は私をフェンスまで追い詰める｡

BR｢成る程｡サンドゥルがよく話をする訳｣

｢さ､サンドゥル先輩が？｣

BR｢あぁ､可愛い後輩がいると｣

か､可愛い後輩!?////

私は彼の言葉に顔を赤く染める｡

BR｢…ふん､嘘だよ｣

｢はい?｣

BR｢サンドゥルはお前の話をたまにするが可愛い後輩とは一言も言ってない｣

…さっきのはぬか喜び…?
私は突然舞い上がっていたのが恥ずかしくなりもっと真っ赤になってしまった｡

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ラッキーB1A4

Baby Good Night

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