Episode.40 ページ40
SD「…何だ、そっか、Aはバロが好きなのか」
沈黙の中、一番に口を開いたのはサンドゥル先輩だった。
「ち、ち違…」
SD「…じゃ、僕、邪魔みたいだから…」
サンドゥル先輩は振り返り屋上を出ていく。
「待ってサンドゥル先輩!!」
私が追いかけようとするとバロ先輩に腕を捕まれた。
BR「…ちゃんと考えとけよ」
バロ先輩はそう言って腕を離した。
私はサンドゥル先輩を追いかける。
「サンドゥル先輩!!待って!!お願いです、話を聞いて――」
サンドゥル先輩は冷めたような目で私を見る。
「私はバロ先輩のことは好きじゃないです!!さっきのはちがくて…」
私は必死に弁解しようとする。
でも、サンドゥル先輩の言葉は冷たいものだった。
SD「別に…Aが誰と付き合おうと勝手だろ?…僕はAの彼氏じゃないんだから」
サンドゥル先輩の言葉が、ナイフのように私の心に刺さった。
「そう…ですよね、私が誰を好きで、どれだけ追いかけても…気持ちを受けとるのも、その人の勝手ですからね…」
頬に涙が伝う。…やっぱり、サンドゥル先輩は私のことなんかなんとも思ってない。ただの、こうは…い…
「…っごめんなさい…!!」
私は驚いているサンドゥル先輩を無視してその場から逃げ出した。
そうよ、何勘違いしてるの?私。
サンドゥル先輩は私のことなんか好きじゃない。
いくら弁解したって関係ない。
バロ先輩は私のことを好きなの?
なんでサンドゥル先輩への気持ちを聞いたの?
サンドゥル先輩は…私に…ただの後輩のくせに彼女面して、「浮気なんかしてない」って言われたようなものだよね…
もう何もかもが嫌。私は何処に逃げてるの?
わけわからない。涙は止まらない。
気持ちがごちゃごちゃで、整理がつかない…っ
救いの声は、聞きなれた声だった。
GC「何で…泣いてるの?」
私は無視して通りすぎようとしたが止められる。
GC「ねぇ、何で泣いてるの!?サンドゥルひょんに会ったの!?」
「…いで…」
GC「え?」
「見ないで…っ…私の情けない所ばっか…見ないでよぉ…っ」
私は嗚咽すら我慢できなくて、その場に座り込んでしまった。
GC「…ここじゃアレだから、静かなとこに行こ」
チャニに連れられ校舎裏のベンチに座る。
GC「…何で泣いてるの」
「…告白する前にフラれた気分」
GC「泣かないで…」
「…無理…っ…もういや…」
涙と嗚咽は止まらない。
気持ちが抑えられない。
GC「いつも笑っててよ…大好きだから」
ラッキーB1A4
Baby Good Night
79人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ことみ(プロフ) - 初めまして!桜の花が散る前に、この小説ほんっっっとうに良い話でした(*^^*)切なくて少し涙が…。 完結してしまって、すごく寂しいですが、心に残るお話でした\(^o^)/これからもミヨンさんの小説たくさん読ませて頂きますね~! (2013年1月2日 16時) (レス) id: 9000996c12 (このIDを非表示/違反報告)
b1a4 luv(プロフ) - 読ませて頂きました!! すごく面白かったです(^^♪ ぜひとも主人公になりたい! (2012年12月28日 10時) (レス) id: e0abddca49 (このIDを非表示/違反報告)
まりりん(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´∀`*)いやぁー、良い話過ぎました!面白かったです!シヌがかっこよすぎて血吐きそうになりましたよー(笑) (2012年12月28日 0時) (レス) id: 1464cfc08d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - おんにぃ、終わっちゃったね…!!!50話ぴったりは、ほんとすごいっ!!!どぅるが会長になったときは、「おんなじっ´`*うふふ」って思った自分がおった← ほんとに、感動したっ(≧∇≦)ありがとうございましたっ!! (2012年12月28日 0時) (レス) id: 84aa65f250 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:淵沢ミヨン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/24minan7/
作成日時:2012年12月1日 23時