Episode.1 ページ1
心地よい風が、「春だよ」と知らせるかの様に、優しく桜の花を揺らす。
新しい制服に身を包まれた私はすぅっと深呼吸をした。
あぁ…気持ちいい風…
私は、女子高生になる。
ポッナム学園高等学校、通称さくがく。
偏差値も校風もいたって普通な学校に、私は入学した。
「おはよう、Aちゃん」
「おはようございますっジニョン先輩!」
この人はジニョン先輩。
私の家の向かい側にあるアパートに住んでいる、さくがくの生徒会会長さん。
…ここだけの話、さくがくの生徒会は一部の生徒達に、 『さくがく美男子集団』と言われている。
ようは、ジニョン先輩はめっちゃカッコいい。
JN「チャニまだ準備してるみたいなんだけど…」
「あ、大丈夫ですよ。昔っからですし…」
JN「いつもごめんね、Aちゃん。じゃ、また学校で。」
「はいっ!!また!」
そう言いジニョン先輩は優雅に学校への桜の坂道を登っていく。
ジニョン先輩、本当絵になる人よねー…なんていうか、オーラが違うっていうか…。
「それに比べてチャニは…」
私が今待っているのは、ジニョン先輩の住むアパートに住む私の幼馴染みのチャンシク。幼稚園の時からずっと一緒。
私とチャニとジニョン先輩は、兄と妹や弟のように育った。
まさか、高校まで一緒とは…
その幼馴染みと昔からずっと一緒に学校へ行く約束をしているのだが、ざっと十年間程、一度も私より彼が先に来たことはない。
女の子待たせるってどーなのよ!全く…
GC「遅刻しちゃうーっ!!」
―――それから、何分がたったのだろうか。かなりの時間を待った私の前にチャニが現れたのだ。
現れるや否やチャニは私の腕を掴み、
GC「走るよ!!A!!」
そう叫び、走り出す。
「ねぇ、ちょっとチャニ!!また寝坊した訳?!」
チャニに腕を掴まれ走りながらも私はチャニにたずねる。
GC「もーちょいで良いとこだったの!!夢!!」
「小学生かッ!!」
GC「だってAが夢で…」
「え?私?」
何かをぼそっと言ったチャニに返事をすると、チャニはぴたっと止まってしまった。
「きゃあぁっ?!ちょ、ちょっと、突然止まらないでよっ!!何?」
GC「な、なんでもない!!」
何故か真っ赤になっているチャニは一生懸命に何かを否定し、再び走りだした。
「もぉ、なんなのよーっ」
半分やけになりながら私とチャニは学校へと走った。
ラッキーB1A4
Baby Good Night
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ことみ(プロフ) - 初めまして!桜の花が散る前に、この小説ほんっっっとうに良い話でした(*^^*)切なくて少し涙が…。 完結してしまって、すごく寂しいですが、心に残るお話でした\(^o^)/これからもミヨンさんの小説たくさん読ませて頂きますね~! (2013年1月2日 16時) (レス) id: 9000996c12 (このIDを非表示/違反報告)
b1a4 luv(プロフ) - 読ませて頂きました!! すごく面白かったです(^^♪ ぜひとも主人公になりたい! (2012年12月28日 10時) (レス) id: e0abddca49 (このIDを非表示/違反報告)
まりりん(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´∀`*)いやぁー、良い話過ぎました!面白かったです!シヌがかっこよすぎて血吐きそうになりましたよー(笑) (2012年12月28日 0時) (レス) id: 1464cfc08d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - おんにぃ、終わっちゃったね…!!!50話ぴったりは、ほんとすごいっ!!!どぅるが会長になったときは、「おんなじっ´`*うふふ」って思った自分がおった← ほんとに、感動したっ(≧∇≦)ありがとうございましたっ!! (2012年12月28日 0時) (レス) id: 84aa65f250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:淵沢ミヨン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/24minan7/
作成日時:2012年12月1日 23時