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コタエハヒトツ1 ページ10
「臣さん、この後予定あります？」
「え、うん。まあ、、。」
帰る準備が出来て、デニムジャケットを羽織ろうとした瞬間に岩ちゃんから声をかけられた。
もうちょっと早く帰ればよかったな、、
「そっか。了解っす。」
そっけない返事と、
お疲れ様でした、と流し目で先に帰ったのは岩ちゃん。
目の奥が笑ってねーよ。
俺がAと会うこと分かってるんだろう。
あの聞き方は探り。
岩ちゃんとはまあ俗に言う、恋のライバルってやつ。
今日、この後Aと会う約束してるのは俺。
「お疲れさま。遅かったじゃん。」
「そう？」
岩ちゃんと時間差で帰ったとかかっこ悪すぎて言える訳ないでしょ。
Aのこと必死なのは俺も岩ちゃんも同じ。
お互い、目見れば分かるから。
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作者名：ゆめちゃん | 作成日時：2020年2月25日 22時
