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私は複数のことを一斉に処理することができない。
私はスニョンがあの子の告白を断ったことを理解することに精一杯で抱きしめられていることについては今はなにも考えられない。
「その帰りにあのカフェでAが幼馴染と楽しそうに話してんの見かけたんだ。美味しそうにパスタを食べてさ。俺とラーメン食べてるときよりずっと美味しそうにして。
Aが俺以外の奴を優先して嘘までついて、しかも幼馴染はAがパスタを好きなことを知ってて、俺は知らなくて。しかも俺はラーメンで幼馴染は洒落なパスタって……なんか俺、恥ずかしいじゃん。
……それでイラついてお前に言っちゃいけないこと言った」
あいつと2人で行ってやっぱり思ったんだ。
大好きなラーメンだけど、Aがいないと全然おいしくないんだよ。
「黒板の文字は消したけど、今でもまだ俺に対しての想い、残ってる？」
身体を離して、肩を掴まれたままスニョンが不安そうな顔で見つめる。
スニョンへの想いなんて……
『馬鹿じゃないの、』
「………うん」
『何年もずっと一途に想ってて、そう簡単に消せるわけないよ』
「……ッ、うん」
『あと、カフェラテは返そうとして手を伸ばしていただけ」
「そ、そっかあ……！そっか……」
ずっと強張っていた顔がようやくホッとした表情へと変わる。
でも待って、まだ言われてないよ、スニョン。
『スニョンはどうなの、私、まだ何も聞いてない』
「あれ？俺言ってなかったっけ？」
『言ってない！！』
そう詰め寄ると近いって！と顔を赤くして顔をのけ反る。
「あー……えっと……ゴホン、えーっと……付き合う前にもう傷つけちゃったと思うけど、あいや……また傷つけちゃうこともあるかもしれないけど……。あー……うーんと……
『何が言いたいの』
「ご、ごめんって！慣れないんだよ！！
……俺、Aが好き。一年生の頃から、ずっと好きだった。あの幼馴染よりは好きな期間短いだろうし、馬鹿だし、優良物件じゃないけど絶対に幸せにするから！！その、俺と付き合ってほしい」
『そうだね、馬鹿だし馬鹿だし。今だってプロポーズまがいのこと言うし』
「おい！！からかうな………よ……」
自分からスニョンに抱き着いてみる。
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なの - バーノンちゃんのお話、ほんとに読んでてびっくりしました。この夢主、わたしと全く同じです。すごい。リアルです！ (2022年2月9日 1時) (
レス) @page24 id: bda0f2330f (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 占ツクの中で一番好きなお話達です。感動しました。 (2021年9月28日 7時) (レス) @page42 id: 76193ae0c0 (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - 人生の中で一番今日きゅんきゅんしました。なんか恋愛ってこういうもんなんだーって思わされました笑sumiさんの小説大好きです。 (2019年8月31日 5時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 凄いですね！短編集でこんなに胸がときめいたのは、初めてです！！違う話も楽しんで読みますね( *´艸｀) (2019年2月22日 18時) (レス) id: 3acae59cc9 (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - すずさん» こんばんは、コメントありがとうございます！悲観的恋愛論を覚えてくださっていた事に心から感謝致します…ありがとうございます。近いうちに悲観的恋愛論を出させていただきます。本当にありがとうございます。 (2018年6月25日 23時) (レス) id: b03fdb00c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sumi
| 作成日時：2018年3月12日 14時
