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彼のことが 好き と自分で気付くと、




スマホから発する彼の声が私の耳元をくすぐったくさせる。






『…うん、久しぶり』



声、裏返りそう。


今まではそんなことなかったのに、


恋って不思議だ。




ホシくんは

いきなり電話してごめんね、



そう言いながら優しい声で話し始めた。



HS「あの時は…Aコンの後のあの時は…


本当にごめんなさい。



俺、Aちゃんの気持ちとか考えないで行動しちゃった。


あの後すごく反省した」



『違う!』


思わず声に出た。



『違うよ、ホシくん。私こそホシくんに失礼なことをたくさんしていたし、沢山言った。


ホシくんを傷つけた。


自分のことしか考えていなかったんだ、ごめんなさい。

だけど、私考えたんだ。私自身のこととホシくんのこと。

あのね…』



私が卒業するまで待っててほしい、


そう言おうとしたら



HS「待って」



とホシくんに遮られてしまった。



HS「俺からまず、言いたいことがあるんだ」




その言葉に私は不安になる。


やっぱり告白は無かったことにしてくれ…とか?


リーダーと話した時に"待つことへの拒否"の覚悟をしておけ、そんなことを話したはずなのに、
いざ拒否されるとなったら怖い。




私が不安になっていたその時、

ホシくんは深呼吸をして、静かに言った。



HS「あの時Aちゃんに告白したことは撤回できない。

俺は自分の気持ちに嘘、つきたくないから。



だからAちゃんが全部終わって、俺のことが考えられるようになるまで待つから、






ずっと待てるから、



俺のこと、ゆっくりでいいから考えてほしい。






君が卒業してからもう一度俺に気持ちを伝えるチャンスをくれませんか。」









待っててほしい、


そう私がお願いするはずだったのに



ホシくんから" 待つ "と言われた。





リーダー、


私、この人のこと信じていいよね。




私もホシくんと一緒でゆっくり深呼吸をして呼吸を整える。

そしてゆっくり話す。

私の今の想い、彼に伝わってほしい。



『私は、アイドルです。

卒業するまではアイドルとしてwincに私の全てを捧げます。


それは今でも変わりません。





…だから、私が卒業して一人の女の子になるまで待っていて欲しいです。


それまで、待ってもらえますか?』







これがアイドルとしての私ができる精一杯の返事だ。



ホシくんの声が柔らかくなった気がした。









HS「 もちろん、待つよ 」

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水華 - すっごく面白いです!!途中泣けちゃう場面とかあってどうやったらこんなにとってもいい作品が書けるのだろうかと思ってしまいます!あっ褒めてますからね!頑張ってください!!! (2018年8月14日 9時) (レス) id: 36236d60bf (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - himeさん» hime様、コメントありがとうございます!そんな素敵なお言葉を頂けるなんて、有難いです...!!終わってからも番外編を書いていこうと思うのでいつでもリクエストをお待ちしています(^^)ありがとうございます!さよならファイテン!! (2017年4月7日 2時) (レス) id: 705f5f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
hime(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最後まで見たいのに終わってほしくないと思ってしまってます泣続き楽しみにしてます!頑張ってください!さよならファイティン!笑 (2017年4月7日 1時) (レス) id: 449bce4972 (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - なまりさん» なまり様、コメントありがとうございます!いやいや...!勿体無いお言葉過ぎて恐縮です( ; ; )ありがとうございます!頑張ります!!本当にありがとうございます! (2017年4月5日 13時) (レス) id: 705f5f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
なまり(プロフ) - どうしてこんなに面白い作品が書けるのでしょうか....尊敬します!頑張ってください:) (2017年4月5日 10時) (レス) id: cd6e3d0a8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sumi | 作成日時:2017年4月3日 13時

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