7年目はじっこアイドル

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公園のベンチに座る。





5分くらいた経っただろうか…












「久しぶり」




後ろから声を掛けられた。


その人は私の隣に座る。








『…リーダー。』



ﾘｰﾀﾞｰ「馬鹿、今はあんたがリーダーでしょ」






私に電話してきたのはリーダーだった。


話したいことがあるから、今から会えないか。




そう伝えられたのだ。







隣に座るリーダーは何も変わっていない。


美人で、立ち振る舞いも全てがきれいで…







ﾘｰﾀﾞｰ「Aコン、観たよ」



『え…』


ﾘｰﾀﾞｰ「二曲目のあれ、あんた私のこと想像して歌ったでしょ。」


『それは……。はい。』






リーダーは嬉しそうに、でも少し悲しそうな顔をして笑った。



ﾘｰﾀﾞｰ「卒業、するのね。どう？うまく行ってる？」



うまく行ってないから今こんな格好で外に居るんだよ…

そんなことも言えずに、


少し、仕返しのつもりで聞いた、



『まあまあです。リーダーこそ、彼氏と幸せなんですか？』



凄く嫌味たらしかったけど、一度思いっきり裏切られたんだ。

このくらいは言わせて…






するとリーダーは上を向いて微笑みながら言った。










ﾘｰﾀﾞｰ「別れたよ」





『…え？』



意外すぎる答えに何も言えない。




リーダーは続ける。


ﾘｰﾀﾞｰ「その話もしたいけど、まずはあんたの話でしょ。


私に沢山言いたいことがあるのはわかってる。顔を見たくないのもわかってる。


でも、あんたの話を聞かせて。




Aは今、何に悩んでいるの？」








ああ、何でバレているんだ。


ブログとかでバレたの？


いつもこの人は私の異変にいち早く気付くんだ、今も、昔も。









彼女に言いたい事はやまほどあるはずなのに、



私は昔に戻ったみたいに



リーダーの全てのことを打ち明けた。







全てを打ち明けた時、リーダーは


ﾘｰﾀﾞｰ「そっか…あんたを好きって言ってくれる人が居たんだね…




ねえ、A。



少し私の話を聞いてくれる？」






そう言ってリーダーは話し出した。





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