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VT「あんたさ、ふざけてんの」
いつも通りにメンバー全員でボイトレをしていたらいきなり先生に言われた。
『…え、私?』
先生の目は本気で怒っていた。
VT「卒業が決まって残り少ししかないのになんでそんなにボーっとしていられるの。ここ1ヶ月ずっとそうよ、
今のあんた、ものすごくつまらない。
出てって。」
メンバーがオロオロして私を見る。
私は無言で練習室のドアを開ける。
『すみませんでした。失礼しました…』
バタン。
練習室…追い出されてしまった。
特に行く場所もないし、なんとなく事務所を出て夜道を歩く。
あの時…
あのAコンの時、
ホシくんに"好き"だと言われた時、
" 嬉しい " と思ってしまった。
散々ファンのために、メンバーのために、wincのためにと言ってきた自分。
それなのに自分の中で、大切なファン、メンバーの中に
ホシくん、
という存在が知らぬ間に入り込んでいた。
そんなあっさりと大切なものの優先度が変わってしまう自分が信じられなくて、
ホシくんを拒否した。
その結果、結局ホシくんも傷つけて、自分もそのことを今でも引きずってファンにもメンバーにも心配をかけてしまっている。
どうしたらいいのかわからない。
このままこの気持ちに名前を付けずに
気付かなかったふりをして、
この気持ちを封印するしかないのかな…
Prrrrrr………
電話が鳴る。
大方、先生に練習室追い出されたことがマネージャーにバレたのだろう。
スマホを取り出して画面を見る。
『 うそ……?なんで…? 』
.
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水華 - すっごく面白いです!!途中泣けちゃう場面とかあってどうやったらこんなにとってもいい作品が書けるのだろうかと思ってしまいます!あっ褒めてますからね!頑張ってください!!! (2018年8月14日 9時) (レス) id: 36236d60bf (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - himeさん» hime様、コメントありがとうございます!そんな素敵なお言葉を頂けるなんて、有難いです...!!終わってからも番外編を書いていこうと思うのでいつでもリクエストをお待ちしています(^^)ありがとうございます!さよならファイテン!! (2017年4月7日 2時) (レス) id: 705f5f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
hime(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最後まで見たいのに終わってほしくないと思ってしまってます泣続き楽しみにしてます!頑張ってください!さよならファイティン!笑 (2017年4月7日 1時) (レス) id: 449bce4972 (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - なまりさん» なまり様、コメントありがとうございます!いやいや...!勿体無いお言葉過ぎて恐縮です( ; ; )ありがとうございます!頑張ります!!本当にありがとうございます! (2017年4月5日 13時) (レス) id: 705f5f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
なまり(プロフ) - どうしてこんなに面白い作品が書けるのでしょうか....尊敬します!頑張ってください:) (2017年4月5日 10時) (レス) id: cd6e3d0a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sumi | 作成日時:2017年4月3日 13時