53 HS ページ3
電話を切って俺は心底ほっとした。
Aちゃん、元気そうだった。
今はメンバーやマネージャーさんと電話しているのだろう。
笑顔で話している彼女が想像できる。
それよりも…
― 起きて看護師さんが過労死について説明してくれて、その時に
"ホシくんに伝えなきゃ!"
ってなって ―
HS「なんだよあれ…ずるいじゃんか…」
いくら顔を手で仰いでも熱が冷めそうにない。
俺がAちゃんのことを考えると同時に、Aちゃんも俺のことを思い出して、考えてくれている時がある。
Aちゃんは何も考えないで俺に言ってきたけど俺からしたら大問題だ…
HS「この気持ち、Aちゃんに隠せきれる自信がなくなってきた…」
その時、
SG「ホシヒョンンンン!!ううう…」
号泣のスングァニと半泣きの97lineが俺の部屋に来た。
HS「ど、どうした!?」
ミンハオまで半泣きということは相当大きなことがあったに違いない。
SG「Aヌナが…倒れたってTwitterで話題になっているんです…」
MG「どうしよう…命に関わっていたりしないよね…」
MH「……」
ミンハオに至ってはずっと下を向いている。
HS「あ、ああ…そのことか」
DK「そのことって!!!倒れたんですよ!?Aヌナ!!ホシヒョンは心配じゃないんですか!?」
ドギョムが捲し立てるように俺に言ってくる。
そっか…こいつらはAちゃんが元気になったこと、知らないのか。
俺は4人を落ち着かせるように話す。
HS「大丈夫だよ、俺さっきAちゃんと電話したんだ。過労だけど休息とって元気になったって。明日には、退院だって」
俺のその言葉に4人は安心したようにへなへなと座り込む。
どんだけ好きなんだよ。
少し嫉妬する。
SG「よかったぁ…本当によかった…」
安心してまた涙を流すスングァンの頭をミンハオが撫でる。
MG「もうこんな思いしたくないです。ファンっていつもこんな気持ちなんですね。」
知らなかった…とミンギュは真面目な顔で言う。
そうだな、俺達もCARATに心配かけないように元気に活動しないと。
DK「もし何かあってAコンで会えなくなっちゃうんじゃないかと僕はひやひやしました」
Aコン…
そうか、またあの時期がやってくるんだな。
うかうかしてられない。
wincは絶対出場してくるだろう、俺の勘だけど。
俺らも出れるようにならないと、
2人で笑って会えるように。
第二章 終
1186人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水華 - すっごく面白いです!!途中泣けちゃう場面とかあってどうやったらこんなにとってもいい作品が書けるのだろうかと思ってしまいます!あっ褒めてますからね!頑張ってください!!! (2018年8月14日 9時) (レス) id: 36236d60bf (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - himeさん» hime様、コメントありがとうございます!そんな素敵なお言葉を頂けるなんて、有難いです...!!終わってからも番外編を書いていこうと思うのでいつでもリクエストをお待ちしています(^^)ありがとうございます!さよならファイテン!! (2017年4月7日 2時) (レス) id: 705f5f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
hime(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最後まで見たいのに終わってほしくないと思ってしまってます泣続き楽しみにしてます!頑張ってください!さよならファイティン!笑 (2017年4月7日 1時) (レス) id: 449bce4972 (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - なまりさん» なまり様、コメントありがとうございます!いやいや...!勿体無いお言葉過ぎて恐縮です( ; ; )ありがとうございます!頑張ります!!本当にありがとうございます! (2017年4月5日 13時) (レス) id: 705f5f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
なまり(プロフ) - どうしてこんなに面白い作品が書けるのでしょうか....尊敬します!頑張ってください:) (2017年4月5日 10時) (レス) id: cd6e3d0a8f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sumi | 作成日時:2017年4月3日 13時