7年目はじっこアイドル

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JS「なぜですか、この曲でもう一度披露する機会を作るべきです」



ｽﾀｯﾌ「そんなこと言ったってスケジュールというものがあるんだ」






メンバー1「あれジスじゃね？」


『呼び捨てしない！！』


winc全員で遠くから二人のやり取りを見る。


ん？ジョシュアさんの手にあるのは…



"wincAコン用音源"



『あーーーー！！！！』


私は大声でそれを指差す。



その声にジョシュアさんが気付く。

そして私に向かって手招きをする。


え？私？



ジョシュアさんのブラックな一面を見ている私は逆らうことも出来ずにジョシュアさんのもとへ行く。



『あのー…』



JS「wincの音源を見つけたんだよ、だからこれでもう一度披露してもらうように頼んでいるんだ」



え！そんなことまでしてくれていたの！？

ジョシュアさんは神だ！！(二回目)


そうジョシュアさんが言うとスタッフさんが嫌な顔をする。

このスタッフさんは多分偉い人なんだろう、おじさんだし。


ｽﾀｯﾌ「だから無理って言ってるだろ、リーダーさん、君もいいよね？どうせ結果うまく行ったんだ」



どうせ？

結果うまく行った？



『あの…その言い方はどうなんでしょうか…』


元々はそちらの管理不足でしょう、


そう言ったらスタッフは更に嫌な顔をして私に詰め寄ってきた。

ジョシュアさんが咄嗟にスタッフと私の間に入る。



ｽﾀｯﾌ「出させて貰っている立場でなんだその言い方は！大体お前らは去年俺らに迷惑をかけたじゃないか！日本人のくせに！」



JS「ちょっと、今のは… 『おい』


今のはさすがにないだろうと思ったジョシュアさんが眉間にしわを寄せて何か言おうとしたその時、


ぷっちんときた。



私が。





『大体お前らの管理不足でこの状況になったんだろ？あ？日本人のくせってお前が日本が嫌いかどうかは今この状況で必要な情報じゃねーんだよそんなお前の情報知りたくないし知ったところでメリットあるんですかね？教えていただけますか？あ？もっと冷静に物事見やがれクソジジイ』




言った後に私が冷静になった。



…やっちまった。




普段メンバー間での口喧嘩の癖が出た。

韓国語で捲し立てる私にクソジジイとジョシュアさんは何も言えない。


クソジジイは口があんぐり。


ジョシュアさんは笑うのを堪えて下を向いて肩を震わせている。






この状況…どうしよう…


メンバーを見るとメンバーから口パクで一言


「ガンバ」

裏切り者ぉ！！！

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