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『私、周りが見えていなかった。ファンのためにやっていたことのつもりが、ファンを悲しませていたんだ。』
今も悲しんでいるファンの顔を想像するだけで胸が痛む。
『心配させるなんてリーダー、いやアイドル失格だなあ』
私がそう言うとホシくんは
HS「はいネガテイブAちゃん入りましたぁぁぁ!!もっとポジティブに前向きに!!はい!ネガホゥシ!!!」
と明るく大声で叫ぶ。
電話の向こうから
"うるせえ!静かにしろパボ!!"
と聞こえる。
HS「ご、ごめんなさい、ジョンハニヒョン...」
『怒られてんじゃん...』
HS「大丈夫、いつものことだから」
いやそれどうなの。
でも...
『ありがと、とりあえずメンバーとかスタッフさんに謝ってからファンの人たちにも謝るよ』
HS「うんうん、それがいいよ!ってまだメンバーとかに言ったなかったの!?」
ホシくんは驚いた口調で言う。
『あ、うん。起きて看護師さんが過労死について説明してくれて、その時に
"ホシくんに伝えなきゃ!"
ってなって今このような現状ですね』
私がそう言うとホシくんは
あーもう...うあー...
と何かぶつぶつ言っている。
HS「ほんと...ズルイ...」
『なにがよ』
HS「もう!!!Aちゃん男に生まれてたら絶対チラシになってたよ!!」
『それ言うならタラシな』
それから少しだけ世間話をしていつも通り
さよならファイティンを言い合って電話を切った。
さて、みんなに連絡するか。
スマホでみんなの連絡先を探している途中、ふと思った。
『そう言えばホシくんって私のファンなの?』
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HS「でもね、俺たちファンの1番の嬉しさは好きな子たちが元気で楽しそうにしているところを見ることなんだよ」
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違うか、ホシくんはホシくんで好きなアイドルがいるって事か。
そっか、少しだけ寂しい。
この気持ちを解明することは何故か本能がダメだよって言った気がして
気にしないふりをしてメンバー達に電話を掛けた。
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水華 - すっごく面白いです!!途中泣けちゃう場面とかあってどうやったらこんなにとってもいい作品が書けるのだろうかと思ってしまいます!あっ褒めてますからね!頑張ってください!!! (2018年8月14日 9時) (レス) id: 36236d60bf (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - himeさん» hime様、コメントありがとうございます!そんな素敵なお言葉を頂けるなんて、有難いです...!!終わってからも番外編を書いていこうと思うのでいつでもリクエストをお待ちしています(^^)ありがとうございます!さよならファイテン!! (2017年4月7日 2時) (レス) id: 705f5f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
hime(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、最後まで見たいのに終わってほしくないと思ってしまってます泣続き楽しみにしてます!頑張ってください!さよならファイティン!笑 (2017年4月7日 1時) (レス) id: 449bce4972 (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - なまりさん» なまり様、コメントありがとうございます!いやいや...!勿体無いお言葉過ぎて恐縮です( ; ; )ありがとうございます!頑張ります!!本当にありがとうございます! (2017年4月5日 13時) (レス) id: 705f5f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
なまり(プロフ) - どうしてこんなに面白い作品が書けるのでしょうか....尊敬します!頑張ってください:) (2017年4月5日 10時) (レス) id: cd6e3d0a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sumi | 作成日時:2017年4月3日 13時