5年目はじっこアイドル

22 HS ページ23

ダダダダダッ

ガチャ




SG「あ、ヒョン。おかえりなさい〜！ってあれ？どうしたんですか？」



HS「はあ、はあ、はあ…」



JN「顔真っ赤だし息切れしているし…」



HS「だ、大丈夫！！！ちょっと走ってきただけだから！」



SG「散々ステージで踊ったのにヒョンは元気ですねー僕なんてもう疲れちゃって疲れちゃって…」



スングァンの話が全然頭に入ってこない。


ドクドクと動く心臓、火照る顔…

なんだこれ！！なんなのこれ！！！












Aコンが終わって95lineのヒョン達でVライブをすることになった。


3人でのVライブって人気なんだよな…


映り込んでしまうのも申し訳ないし、少し散歩してこよう。



控室を出て適当にまっすぐ歩いていると、




？「あの！ホシオッパ！！！」



誰かに呼ばれたと思いその声をした方に顔を向けると今回特別賞を受賞したヨジャグループの一人が立っていた。


あれ？なんでここにいるんだろう？

控室は男女別に階数が分かれている。熱愛防止という意味があるんだろう。



HS「あ、お疲れ様です。」

誰だろう、挨拶をする。

ﾙﾅ「私、さっき特別賞を受賞したmilkyのルナっていいます！今回は私たちで特別賞を取れてよかったですね！！私センターで踊っていて、ホシオッパもセンターで踊っていますよね！」

HS「ああ…はい、そうですね、一緒ですね」


こういう時俺はどうしたらいいかわからない。

この子は何がしたいんだろう…



ﾙﾅ「え！一緒なんて…。あ！ホシオッパ！汗拭き残していますよ！タオルどうぞ！！」


そう言ってルナさんはピンク色のタオルを俺の目の前に差し出した。



HS「え！いやいや、申し訳ないからいいよ。返せないだろうし」


ﾙﾅ「……じゃあ！！ティッシュあげます！これで拭いてください！！！」



ルナさんは次は俺のポケットの中にティッシュを入れてそのまま下の階へ向かった。


何だったんだろう…


ポケットからティッシュを取り出してみると


HS「…？何か入ってる？」



ポケットティッシュの中には



ホシオッパ、いつでも連絡待っています。

とカトクのIDと一言が添えてあるメモが入っていた。




HS「まいったな……」




あの子が傷つくから捨てるわけにもいかないし…


でも連絡はできないし…


とりあえずその紙を折りたたんでポケットの中に再びしまった。

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