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『本当にカムサハムニダ…』
HS「ケンチャナヨー」
『け、けんちゃなよ?』
HS「あ!…ダイジョブですよ!!!」
SSM(スーパー親切マン)が下まで降りてきてくれてティッシュを私に分け与えてくれた。
どうやら男性アイドルの控室は1つ上の階にあるらしい。
今は階段に横並びに座るという何とも異様な光景である。
涙も鼻水も止まってひと段落…
と、言いたいところだが…
なんせ気まずい!!!日本と韓国だから言葉も通じないし何を話せばいいかわからない!!
というか、そろそろ戻らないと…
まず恋愛禁止なのに男の人と2人きりってこれはまずいよね…!?
日本語通じないかもしれないけれど、感謝の気持ちを伝えて逃げ、いや、戻ろう!!
勢いよく立ち上がり、SSMを見る。
当然、SSMもこちらを見る。
『あの!!本当にカムサハムニダでした!!!スペシャル…賞…?おめでとうございま…あ、いや…コングラチュレーション!!!シーユーネクストタイム!!!!!』
自分の語彙力の底辺っぷりが露呈してしまったが、今は戻ることだけを考えよう。
ドアへ向かい、ドアに手を掛けたところで
HS「winc、とてもすごかったです。」
と彼は言った。
…え?wincのこと、知ってるの?
思わず振り返る。
彼はそのまま話し続ける。
HS「あなたはがんばっています。ペンのためにがんばっています。ぼく、かんどう、しました。ネクストタイム、シーユー。」
がんばっています
お世辞ではない、まっすぐな言葉に私は再び泣きそうになってしまった。
でもそれ以上に嬉しさがこみ上げる
今日、はじめて心から笑顔になれた気がする。
『 ありがとう 』
お互い初対面なのに2人で笑い合った。
HS「あと、」
??
まだ何かあるのかな?
HS「ぼく、えすえすえむ さんじゃ、ありません。ホシっていいます」
ヤ、ヤベー…声に出てた…
特別賞受賞様にSSM(スーパー親切マン)とかいうクソダサい名前にしていたのばれてたーー!!!
恥ずかしさと罪悪感で体中の血液が顔に集中する。
『ごめんなさい…あの…ホシさん…ほんとすいません…』
そういって彼を見ると彼は少し戸惑った表情で目線をきょろきょろさせていた。
HS「だ!!!だいじょぶです!!!!さよならファイティン!!!」
そういってホシさんは3段飛ばしで階段を駆け上がり建物の中に入っていった。
『…さよならファイティン?』
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優(プロフ) - wincの参考元がどのグループかわかるので小ネタが面白いです(笑)最高です (2021年7月8日 7時) (レス) id: 87024fc8f2 (このIDを非表示/違反報告)
うすす(プロフ) - 初めて占ツクで見た作品です。最高にワクワクしながら見てたなぁ…。また何回も読み直します。それぐらい大好きな作品です。ずっと好きです! (2020年5月30日 21時) (レス) id: a2b2c72b52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうない(プロフ) - この作品が占いツクールの中で1番好きです!また来ちゃいました笑 (2019年9月20日 12時) (レス) id: 717b6f90c8 (このIDを非表示/違反報告)
いか - 最高のお話でした☆続きを読むのが楽しみです! (2018年7月16日 16時) (レス) id: 599fdc1650 (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - ちびすけさん» ちびすけ様、コメントありがとうございます!ええ!そんなに沢山読んで下さったんですね!!嬉しいです( ; ; )!私が想像していたホシくんと主人公がちびすけ様が仰っている通りすぎて伝わってくれてとても嬉しいです!本当にありがとうございます! (2017年4月4日 18時) (レス) id: 705f5f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sumi | 作成日時:2017年3月23日 0時