5年目はじっこアイドル

13 HS ページ14

SG「ちょっと！！ああ！本物だ！本物のwincだ！！」



13人が囲む大きなテーブル、そこで1人スングァンが興奮しきっていた。



SG「嗚呼…リーダーさん本当にきれいな方ですね…生で見た方がずっとお綺麗だ…」


DN「ちょっとヒョン、周りのメンバーが気付き始めてるようですよ」


ディノが心配そうに俺らにしか聞こえないような声で話す。

確かにメンバーの何人かはこちらの視線に気付いているようだ。



JH「ちょっと何あれ、こっち見て騒いだと思ったら急に顔作り始めたんだけど。こっち意識してること見え見えすぎて冷めるわ」


JS「ちょっとハニ、ここは公の場だから控えないと…」


MG「でもリーダーは一切こっちを見ないですよ」



プロ根性が座っているのだろう。

その様子に周りのメンバーもステージに集中し始めたようだった。


俺らもステージの方を向きなおしてさあ、次のグループが登場するとなった時、






俺は見てしまった。





彼女が、水を吹き出すところを。



例の彼女は水を吹き出して周りのメンバーが口を拭いたりおしぼりでテーブルクロスを拭いたりしている。あのリーダーもさすがに慌てているようだった。


というか、水吹き出すとか大丈夫なのかあの子…



問題のその子は両手を合わせて何かをぶつぶつ呟いている。


いやなんで拝んでんだよ！！！！

HS「ブッ！！！！」




あまりにもその姿が面白くて俺も噎せ込んでしまった。



JN「えっ！？ちょっと大丈夫！？」


WW「今の間に何があったんだ」



SC「とりあえず拭けお前」




周りのみんなに馬鹿にされながら俺もおしぼりで口を拭く。




ああ…この姿絶対マスターさんに撮られた…

Aさんのせいだ…

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