5年目はじっこアイドル

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「トッポッキ です」




急に後ろから片言な日本語が聞こえてきた。



スマホから顔を上げて後ろを振り返ると見た事のない男の人がいた。


目が小さくて、黒髪で……



韓国のアイドルの方なのかな？




っていうか今……




『これ、トッポッキって言うんですか？』




その人は何となくニュアンスがわかったようで


HS「はい、そうです。」


と答えてくれた。


『え！じゃあ、あの、これとこれは…なんていうんですか？』


その隣にあった2つの料理を指さし聞いてみた。


HS「なんていうんですか…？」


その人は首を傾げ不安そうな顔で言ってきた。

あ、そっか。なんていうんですかっていう日本語は知らないんだ。


『えーっと…This and this....What name??】



自分でも英語力皆無だと感じたがこの人には伝わったようだ。


ああ！と閃いた様子で顔色が明るくなった。



HS「これは、タッカルビ。これはマンドゥ…です」


タッカルビ、マンドゥ…なるほど。覚えれた。



『ありがとうござ…じゃなかった。カムサハムニダ』



見ず知らずのスーパー親切マンにできるだけ誠意が伝わるようにお辞儀をした。



HS「ふふっ、どういたしまして、です」



するとSSM(スーパー親切マン)も深くお辞儀をしてその場を去って行った。



『韓国人、めっちゃいい人じゃん…』



私は録画を再開しトッポッキとタッカルビ、マンドゥを紹介して韓国料理紹介動画を無事撮り終えたのであった。





『てか辛い！！！辛いよこれ！！！』



ティント一切塗っていないのにきれいな赤リップが完成した。



マネ「あ、居た。お前集合時間だぞ、早く来い」



帰りが少し遅くなったことを心配した裏切りクソ野郎(マネージャー)がこちらに来た。



『あ、すみません。今行きます』



イベント開演まで、あと1時間

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