弱さの中 ページ20
Aside
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控え室に入った友梨奈ちゃんは顔を見せずに抱きついてきた。
その涙は後悔なのか
それとも安心なのか
本人にしか分からない。
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『どうした？』
平手「終わった…」
『うん』
平手「欅として…。」
『うん』
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少しの安心感があったのか手の力が緩み、声が落ち着いてきていた。
『終わったね。』
平手「うん」
『後悔…してる？』
平手「後悔じゃなくて…みんなを裏切ってしまった」
この子はいつもそう。
心の中にいつも、誰かが居る。
誰かを1番に想って常日頃活動している。
自分ではなく他人を。
そんな子の気持ちも知らず後悔？なんて聞いてしまった私はまだまだこの子の心を理解していないのかもしれない。
この子より子供なのかもしれない。
私に今後も支えていく力があるのだろうか。
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平手「頑張る…。また新しい物に出会えたから」
『うん。そうだね。』
返事をするのに少しためらった
「頑張る」
その言葉に重みを感じるのは友梨奈ちゃんが言ったからだろうか。
もう、あなたは頑張らなくて良い。
頑張りすぎ。
変に力を入れないで欲しい。
そう言いたいけど気持ちが決まっているこの子は
中々受け入れてくれないだろう。
本人も本人でたくさん考えているのは分かっている。
私に言っていない悩みも少なからずあるだろう。
とりあえず今は自分の好きなようにして欲しい。
だから、
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だから
今は泣きたいだけ泣いて。
その涙の意味は分からないけど
我慢しないで。
平手「やだ…もう泣きたく無い…」
『いいよ、泣いて』
目が腫れるのを気にしているのか泣きたくないと言いながら泣いている友梨奈ちゃんを見て思わず顔が綻ぶ
平手「…」
『何、我慢してんの〜』
静かになったかと思えば少し下を向いて我慢してた友梨奈ちゃん
彼女本人が泣きやすいようにと言ったら少し違うが、
この場が友梨奈ちゃんにとって重い空気なら嫌だと感じ、イスの背もたれに掛かっていたブランケットで友梨奈ちゃんを勢いよく包めばまた嗚咽が聞こえて来る
平手「ありがとう」
その言葉に私まで泣きそうになったが
支える側は我慢我慢。
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智子(プロフ) - 苺?さん» はい！楽しみにしてます！ (2020年8月11日 14時) (
レス) id: 0e9f734aae (このIDを非表示/違反報告)
苺?(プロフ) - 智子さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年8月11日 14時) (レス) id: bd5d008b2a (このIDを非表示/違反報告)
智子(プロフ) - 続き読みたいです！！更新頑張ってください：） (2020年8月11日 13時) (レス) id: 1620f9dfdb (このIDを非表示/違反報告)
苺?(プロフ) - 彩香さん» ありがとうございます とても励みになります これからもよろしくお願いします！ (2020年3月22日 12時) (レス) id: bd5d008b2a (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - この作品大好きです…これかも更新頑張って下さい (2020年3月22日 12時) (レス) id: 72664b5bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺 | 作成日時：2020年2月1日 15時
