2期の逸材 4

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Aside



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別世界に見えるこの空間から出られなくなって数分



自分が何を考えてるのかは明確に分からないけど



ずっと頭の中はぐるぐるしている感覚







きっと気持ちの整理がつかないっていうのはこういうことを言うのだろう





欅坂46の高橋Aとして悩んだりすることはあるけれど




どこかに住んでる誰かとして抱いたことのない悩みや感情になるのは欅に入ってから多くなった





それは…曲に入り込んでると言って良いのか







最後の演出で友梨奈ちゃんが登る階段に腰掛けているが、近くには誰もおらず遠くの方で演出セットをしてるスタッフさん数人だけ



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ボーッとしていると誰かの気配を感じて視界に入ってきた人に目を向ける








『友梨奈ちゃん…』

平手「ふふ」







ゆっくり隣に腰掛けて私よりも身長が高い友梨奈ちゃんは体重をかけるように横から抱きしめてくる







特に何も言わずに


手を握ってくれたり


背中をさすってくれたり




自分の勝手な行動で

友梨奈ちゃんの時間を奪ってしまった









『…ごめんなさい』


平手「…え…？」


『時間を奪ってしまって…ごめんなさい』


平手「…何でそんなこと言うの…。私が勝手に来たんだから、謝ること無いでしょ？」









元はと言えばそうだけど






この行動を取ったせいで、誰かに迷惑をかけた。






わざわざ来させてしまったっていう根本的な原因を作ったのは私であって





いや…私じゃないのかもしれないけど







そもそも







何でここに居たのかすら良く分からないけど









気付いたらずっと座ってた









ただ





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それだけ









思い立って何も考えずに行動すれば




誰かに迷惑をかけることになる




でも踏み出さなければ




周りも自分も何も変わらない




動かない。







気持ちのままに



感情のままに



動くのは



突っ走るのは



ダメなことか









それとも









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