絶望 ページ1
Aside
『最後って…なんですか…』
平手「今年いっぱいで終わりにする予定。欅坂として活動するの」
『…』
平手「高3が区切りってずっと思ってたし、身体的にも…あとはこんなにも頼もしい後輩が…………あ、いや。」
『?』
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平手「この話はまた今度…今はライブ終わったあとだからゆっくりしよ。まだ誰にも言わないでね」
『…………』
平手「楽屋戻ろうか」
『何で話そらすんですか…』
平手「?」
『友梨奈ちゃんが身体的にも精神的にもキツイのはわかってます。でもその隠す性格を直して欲しい。今だって何か言おうとしてやめた…。言いたくないことかもしれないけどそういうのすごい気になるし何で言わなかったんだろうって…。思う………。』
平手「…。」
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どんどん弱気になって、
声が小さくなるのが自分でもわかった。
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沈黙の中、
聞こえるのはステージセットを外す工事音や作業音、
鉄パイプなどの音だけ。
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平手「……言いたくないこともある」
『…』
平手「隠しておきたいことだってある。それは相手のためだし…もしかしたら自分を守るため。…やり方は汚いけど相手を守るなら…自分の大切な人が成長するなら……それでいい」
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『友梨奈ちゃん…。何で理由を話してくれなかったんだろう』
唯一この話を知ってるマネージャーさんと話していた
マネ「てちはねAのために途中で言うのをやめたんだよ」
『?』
マネ「多分、言おうとしてた言葉は、こんなにも頼もしい後輩が…メンバーが入ってきてくれたから。懸命にパフォーマンスしてくれるから。私はもう居なくて大丈夫って伝えようとしたんだと思うよ」
『でもそれのどこが私のために言うのをやめたんですか』
マネ「言ってしまったら可能性を潰すかもと思ったんだね、てちは。本人があれこれ言われてプレッシャーも募ったし苦しんでたから…Aに対してもあれこれ言うのをやめたんだと思うね。あとはもしかしたらこの言葉を言ってどこか満足した自分が出てきて努力をやめてしまったらって考えて怖くなったんだと思う」
『…』
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あの時の、不協和音凄いねは
私の顔色を伺っていたのかもしれない。
この言葉を言って私がどんな反応をするのかって
もしかしたら確認してたのかも…
「相手を守るため」
友梨奈ちゃんが言ってた言葉
相手って
私の事__?
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苺?(プロフ) - kengo araiさん» ありがとうございます!コメントとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2020年6月6日 23時) (レス) id: bd5d008b2a (このIDを非表示/違反報告)
kengo arai(プロフ) - 4章に突入おめでとうございます。応援しています。無理せず頑張ってください。 (2020年6月6日 23時) (レス) id: f94a0b563f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺 | 作成日時:2020年6月4日 8時