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里見のウェディング姿を見た時も
「私はあんなの着れる未来はない」と、心のどこかで落胆していた
ホントは落ち込んでた、ショックを受けてた
ただそれを上書きして怒りに変え、反抗的な態度を取っていただけ
強がりだったのだ
原田「どれだけ怒ってもいいわ、また嫌いな大人が出てもいい。けど真っ直ぐぶつかってきなさい
これから誰に対しても。
そうじゃないと大変な目に遭うわよ」
原田の方を見ていた視線は徐々に床に落ちていった
『…なんで裸足なの』
原田「えっ?…あらやだこれ?
だって手術成功を喜ぶには靴が邪魔かなって」
『意味分かんな…』
ため息ついて呆れたAにもう一度聞かせるように言う
原田「良い?あんたの体はあんたが管理する、それは当たり前。けど明智も居る。東条も若林も、あたしもいる。十分じゃない?
てか生徒の体はあたしの体でもあるからぁ」
『怖いんだけど』
東条「俺も鳥肌立ってる」
そんな空気のなか、原田は最後に言った
原田「じゃあ学校に来てちゃんと皆んなに言うのよ」
『…はっ?』
原田「" 助けてください "って」
クラスメイトへのお願い
何かあったときに助けてもらえるように
先に話しておかなきゃいけない
養護教論の佐川や、原田も支えてはくれるが
結局1番距離の近いクラスの仲間に言わなければ元も子もないのだ
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作者名:苺 | 作成日時:2022年6月12日 18時