俺のスカート、どこ行った？4 (ページ8)

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#. ページ8

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『…どうして皆が居るの』

時間をおいて落ち着いたAの元に現れた原田と明智

その少し後ろに距離を取って東条と若林が並んで立っていた

手術は、無事終わった

担当看護師の方が様子を見たあとの面会時間

原田「A、物凄く疲れてると思うけど今じゃないと話せないと思うから言うわね。私たちはあんたを迎えにきたの」

『…頼んでないけど』

原田「うん、頼まれてないわよ」

『じゃあ来ないでよ』

原田「じゃあ聞くけど、どうするつもりなの？学校」

『…だから、』

原田「あんたが1人になったところであんたの人生うまくいかないと思うけど？」

東条「ちょっとのぶお…」

原田はキッパリと言うが東条がすかさず止めに入る

だがガン無視で原田は思いの丈を伝えた

『…、』

原田「何もかも抱え込むタイプのあんたに1人で自分の体を抱えさせるなんてキャパオーバーなの目に見えてるのよ。手術は成功した。けど今後なにが起こるか分からない。」

一歩だけ歩み寄る

原田「家族が居ないのは分かってる。だからって明智まで突き放したら、あんた本当に周りから誰も居なくなるよ？」

原田の隣の明智はAをジッと見ていた

心配そうな表情で

『退学届出したし』

原田「まだ受理してないわよ」

『…でも学校通ったって何も出来ないじゃん。言ったよね？学校で何かあったら迷惑かけるんだって』

屋上で原田と話したことをしっかり覚えていた

原田ももちろん覚えていた

原田「うん、言ったわよ。だからあたしもこう言ったじゃない。皆んなが助けてあげるからって。先生たちに相談したからって。なのに突き放したのはAのほうよ」

『…』

原田「何度同じやりとりをするの？何も変わんないわよこのままじゃ。あんたは学校も通える、そして。仲間もいる」

原田「誰かを"頼れば"の話だけどね？」