俺のスカート、どこ行った？4 (ページ21)

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クラスメイトももちろん他の生徒も驚きを隠せなかった

原田「余命言われた時は“あぁあたし死んじゃうんだぁ”って思っちゃったんだけど、なんかぁあっという間に過ぎて“あれ？あたしいつまで生きるのかなぁ”なーんて笑

で、今日なんと！余命いくつかなのに、誕生日むかえました！まさかむかえることになるとは思わなかったんですけどぉ。

あ、ここ笑うところ」

もちろん笑えやしない生徒たち

固まっている

原田「で、余命すぎたあたりでやりたいことを全部やっておこうと思って、もういつ死ぬかわかんないから、まぁこの教師もそうなんだけど、

“やりたいことノート”って言うのを作ってて。糸ちゃん。」

文化祭に遊びにきていた糸

歩み寄る糸は手にスケッチブックを持つ

原田「コレ糸ちゃん。あたしの娘。」

校長「娘‥‥？！」

原田「ごめんね、言ってなかったね。それはまた今度話すね。」

校長「‥‥」

原田「糸ちゃん。ノートちょうだい。」

原田が何度も何度も開き、チェックを付けたりやりたいことを書いたりしたスケッチブック

それを開いて読み上げる

原田「まず、教師になりたかった。それからボクシングでしょ。」

明智「‥‥」

原田「文化祭、探偵、学校のテスト、部活の顧問。ヴァージンロードをウエディングドレスで歩く。

他にも色々あるのよ？宇宙に行きたい、安室ちゃんとマドンナにも会いたい。

雲の上にテラスカフェでお茶を飲みたい。馬車で川沿いを走りたい、大統領に会ってみたい。」

『…、なにそれ』

明智「…」

呟いたAの目線はステージではなく地面だった