俺のスカート、どこ行った？4 (ページ13)

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『何もかも負けだって感じてた。人を"頼る"って。

自分のPRIDEが高いから、一向に自分のなかの自分が許さなかった』

HRが終わったあと、「こっちはもう解決したからちゃんと2人で話をしてきなさい」と原田に言われ屋上に来ていた明智とA

遠くを見ながら話す

明智はそんなAを見つめた

『ごめんね。何も出来ないし、助けも求められない弱い人間で。言葉にも出来なくて。

人を睨むだけで、この先もずっと何も変わらないまま生きてく。そう思ってたし、少しは今も思ってる

秀一、』

明智「…ん？」

明智の方へ向き直り目を見てこう言った

『居なくならないでね』

明智「…っ、」

明智の瞳が揺れる

明智「居なくなるわけないだろ、…って言いたいけど信用ならないよな。今まで何回もAを裏切った。

中3のときもこの間家に行った時も、全部、全部俺がAを裏切って1人にした。

1番1人にしたくない人なのに…」

自信無くしたように俯いたあと顔を上げてはっきりと言う

　
明智「…けど、…けど絶対、もう1人にしない」

『全部秀一が悪いわけじゃない』

否定するように呟いたAの腕を引いて自分の方へ寄せ、抱きしめた明智

明智「もう良いよ、責任感じなくて何も悪くない。何も。頼るんだろ？人を」

頭を撫でれば何度か頷く

まだ完全に、は難しいがせめて明智は心の底から信頼して頼ろうと思った

私のことを1番知ってる人だから、とAは心を入れ替える

『…、ありがと』