俺のスカート、どこ行った？4 (ページ12)

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#. ページ12

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再び静かになった教室内から

どよめきが上がる

『私には親が居ません。家族が、居ません。

だから正直言って支えが無いです。
日常においても、自分の体においても。

頼る家族というものが居ません。』

衝撃の事実に言葉を失う生徒たち

『日中、私が学校に通うとなればもしかしたら具合が悪くなるかもしれません。授業中とか休み時間とか…いつ来るか、それは私にも分からない、迷惑かけます。

でもそんな事はさせられない。

だから退学届を出した、けど受理されなかった。

…無責任だって思った。
こっちの身も知らずに勝手に物事決めてく大人たちが、無責任だって。

…でもそうじゃなかった。皆んなで助けてあげるからって、日中は学校に通って、1人じゃなくて、皆んなでどうにかしましょうって、のぶおが言った』

初めて原田のことを名前で呼んだ

心を開いた証拠かもしれない

『のぶおは今まで他の生徒との約束を破らなかった。裏切らなかった

そんな様子を見てたんだからあんたも信じられるでしょって、そう言われた

…だから、信じることにした』

少し頷きながら言った

『…、不器用だし、言葉にするのが下手だし
…どうしようもない人間だけど…、

"助けて欲しいです"』

そう言えば原田は微笑む

原田「助けるわよ」

『…、』

原田「今はAから頼んだわよね？だからあたしは受け取った。

はい、助けます」

近寄り肩に手を置いてそう言った

それに続いて東条が立ち上がると、「俺も助ける」と言う

若林も他の生徒も次々に

隣の明智はAの背中に手を当てて、微笑んだ