俺のスカート、どこ行った？3 (ページ47)

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#. ページ47

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体調が大丈夫な日だけ学校に来るようになったA

だが相変わらずまともに授業を受けはしない

原田のおかげで変わり始めたクラスメイト

その中には明智も居る

Aだけ

まだ何も変わっていない

休み時間に明智は屋上に向かった

久々の屋上に目を細め中庭を眺めるAを連れて

ピンク髪が風に揺れている

明智「あのさ、」

『…』

明智「頼ってくんないかな、俺のこと。
1番に頼りたい家族が居ないのも、どうすれば良いか分からない不安も、何もできないかもしれないけど…
思ってること全部吐いて、ぶつけてほしい

それだけで軽くなると思うし…、上から目線に聞こえるかもしれないけど

俺の本音。受け取ってくれない？」

中庭を見たまま彼女は大きく息を吸って、吐いた

そのあとに唇を噛む

明智「抱え込むなよ、絶対」

『…』

力強く言えば、返信するように

見方によれば無視するように

空を見上げた

そんなAの肩に明智は手を置く

何事かとこちらを向けば久しぶりに目が合う

ほかに誰もいない屋上で

肩に置いた手をAの腰に回し、

明智は抱きしめた