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#. ページ43

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目の前が真っ暗だった


耳にも何も届かない











もうすでに受付は締め切っている時間帯の総合病院



救急の方で入れば、原田も田中も急いで駆け付けて来た



どこから連絡がいったのかは分からないが先ほど倒れて意識を失ったA






後をつけたその日にこんなことが起こるなんて

タイミングが良かったと言えばいいのか何なのか








寝かされたAの病室


原田だけ入っていったのを確認してその前の廊下に明智と田中が揃っていた















田中「明智…、大丈夫か」


明智「…」






重い空気のなか

田中は明智に話しかける




明智は光のない目をして返事をしないまま突っ立っている









そんな重い空気を破るように原田が部屋から出てくる


そして微笑んだ







原田「目覚ましたわよ。ちゃんと話して来なさい」








逆にその表情が怖かった


何かショックなことを言われるから

前もって落ち着かせるために微笑んでいる



そんな気がしてならなかったのだ






促すように原田は明智の肩に触れる











原田「明智、Aからしっかり話を聞いて。そして向き合いなさい」





嫌な予感は予感から現実へと変わって行く

そんな感覚がした












明智は中に入っていく




その後ろ姿を見ながら田中は原田に話しかける











田中「倒れたの…、何だったんですか」


原田「…。実は…」

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作者名: | 作成日時:2022年3月30日 18時

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