俺のスカート、どこ行った？3 (ページ40)

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明智がリング場を後にして家に帰ると外に父親が待っていた

父「おかえり。あのバイト、やめるって言ってきた」

そう言って明智に渡したもの

父「コレ。給料、日割り。」

給料袋だった

「100億の前借りとくわ」と言い一万を取って残りを明智に渡す

まだどこか理解していないような表情を見せて受け取る

この場を去ろうとする父親を振り返った

明智「‥‥おい、ちょっと待てよ」

父「あぁ？」

明智「‥‥コレ」

さっき居た場所に忘れていったサングラス

父「‥‥捨てといて」

明智「‥‥」

ここ最近見ていなかった

自然な笑顔を浮かべた父親

明智も笑う

明智「めんどくせ」

手にしたサングラスを見つめながら呟く

少し嬉しそうな言い方

階段の下まで降りた父親は思い出したように声を上げた

父「秀一、」

明智「？」

階段上の明智を見た

父「ついこの前さ…。ほらAちゃんに学校何時終わりか聞きに行った時

家入るAちゃんの様子見てたんだけど、なんか…おかしかったぞ？あの子」

明智「え？」

父「Aちゃん、体調悪いんじゃないか？なんか病気とか」

明智「…」

『…っ…、』

さっき見送ったときのAの様子を明智は思い出していた

父「結婚考えてんだろ？ちゃんと支えろよ

俺が言えたことじゃねえけど笑」

明智「…、」