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原田「でね!私考えたの。私達は明智が学校をやめることも、無理やり金返させられることも、納得してない。けど、あんたは息子から金を奪いたい。
これ、賭けの戦いで解決できないかしら。」
だからこんなリングがある場所に、と
Aは1人納得
原田の目的が分かったのだ
視線が中央に設置されているリングの方へ向いた
原田「でも戦いと言っても健全なスポーツの戦いよ。ここに来たんだからもうわかるでしょ?」
結果が面白くならなそうだと思ったAはこれから行われることを理解したあと帰ろうとした
原田「A〜、帰るな」
またもやAを止める原田
若林「プロレス?」
『…』
原田「ちがーう。分からない奴も居るだろうから一足先に理解したA、あんたが答えてみなさい」
『ボクシングでしょ、グローブもある』
原田「せいかーーい!親子でボクシングで戦って勝った方の言う事を聞く。あんたが勝てば明智はやめて働く。明智が勝てば借金はなし。」
原田は試すように明智に聞く
「賭けとか好きでしょ?」と
原田「あんたも暴力大好きだから、ちょうどいいと思うんだけど、どうかしら?」
田中「先生!親子で殴り合いさせるなんてそんな‥‥!」
原田「暴力が好きなあんたにふさわしいと思わない?あんたは息子への肉体的な暴行。明智は若林への精神的な暴行。
明智。お前もこの父親と一緒なんだよ」
現実を目の当たりにさせるように放った言葉
明智の顔色が変わったのがAには分かった
父「アホらしい!帰るわ」
明智の父親はステージから降りる
だがそれもうまくはいかない
先回りした原田が道を塞ぐ
父「どけよ」
原田「どくわけねぇーだろ。お前に残された選択肢は“やる”と“やります”どっちかなんだよ。Aもなんか言ってやれ」
『はぁ?…、』
怪訝な顔をしたAはため息をついて明智の父親を見た
『勝負する前に帰る。その選択肢が1番ダサい。息子を見習えよ』
原田「ふふっ笑」
ぶっきらぼうに言ったA
原田は笑ってから明智の方に向き直った
原田「明智は。」
明智「‥‥どうでもいいよ」
Aの言った「息子を見習えよ」の言葉
それが明智を決断させたのか
グローブを付け始める
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作者名:苺 | 作成日時:2022年3月30日 18時