俺のスカート、どこ行った？

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東条「あ、A」


『ん？』


東条「あ…、」



















"おはよ"





そう言いたかったはずなのに東条が戸惑ったのは



















「チア部が巻き込まれてるって分かるってるにも関わらずAは一切俺のことを止めなかった」











あの写真のことで揉めた時、



そう明智が言ったのを覚えていたからだ














実際大事にはならなかったものの一瞬戸惑った



Aが止めなかった理由を知らなかったから



















だからAを避けようともしたが、





色々考えた結果東条はそれが明智の作戦だと気付いた

















東条がAに近寄らないように、という明智の作戦ではないかと














なぜなら





既にここから去っていたはずの明智がまだ靴箱の影から東条を睨んでいたから














Aに声をかけた東条を



















冷たい目で睨んでいた



















東条に誤解をさせてAに近づけないようにとでもしていたのか









だとしたら明智は何のためにそんなことをしたのか

















どこから来る独占欲なのか






呼び止められたAは止まった東条を見て不思議そうにしている



















『なに？』


東条「あ…、お、おはよ」


『うん、おはよ』
















そそくさと小走りで去っていく東条


逃げるように

















『…なんだよあいつ』

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