欅坂日常 5 (ページ42)

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ベストアーティストページ42

Aside

ベストアーティストの出演に合わせて楽屋入りした私たちは出演順で進むリハーサルを待つために待機する

ガルアワぶりの幕張メッセ

風吹か、アンビバのメドレーを披露する今日は楽屋のテンションも少し高い

スタッフ「7時過ぎの出演だから、夜ご飯先に食べたい人お弁当持ってっていいよ」

「「はーい」」

お腹空いたと楽屋を後にするメンバーもいれば動かないメンバーもいる

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リハを済ませた私たちは衣装に着替えて廊下に出る

自分たちの番が来るまで色んなスタッフさんやアーティストさんが移動する舞台裏で待っていた

スタッフ「イヤモニの確認しといてねイヤモニ。セット気になる人、手あげて。」

目の前にあるモニターには披露しているアーティストさんが映っていて緊張が高まる

CM開けに出るらしく、スタッフさんの声がかかるまでここで数分待機とのこと。

他の邪魔にならないよう、2列に並んだ欅坂。

後ろにはてち

前にはメンバーがおらず、私が先頭で入るらしい

個々で喋るメンバーたちを時折、振り返り見るがてちはずっとイヤモニを触っている

調子は悪くなさそうだったけど…と、

リハを思い返す

前を見てボーッとしていると、お腹辺りに手が回ってきた。

『？』

平手「…」

肩近くに顔を持ってきたてちと目が合う。

『どした？』

別に不安とかは感じない

そういうハグではないって空気でわかった
ただ単に緊張してるんだなっていうだけ

同じセンターとして同じ僕として、

甘えられるのが…頼れるのが…

同じ気持ちを共有できるのが私であったら良い

平手「後でお弁当一緒食べよ…」

『笑ハグしてそれ言う？』

平手「笑」

笑ったのと同時にチャージするかのように両手の力が強くなり、顔を埋めてくる
　

『メイク崩れちゃうよ』

平手「…」

スタッフ「移動お願いします」

『行こ』

平手「うん」
　

パッと離れ、ステージに向かった

CMが開けて曲が始まる直前にお互い目を合わせて軽く頷くとタイミング良くイントロがかかった