ベストヒット歌謡祭 ページ38
Aside
会場に雷が落ちる
空気が一変して避雷針のイントロが鳴り出した
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年末ラッシュは今までの曲をカップリングも含め音楽番組で披露していく事になった
新曲ではなかった分、自分も出る機会が多くなり映画の主人公との気持ち切り替えが大変なところだが、まぁ別に良い。
自分の精神は放ったらかし。
とりあえず横にいるてちを支えたい
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その一心なのは
きっと、今披露している曲が避雷針だから。
本心でもあるけれど、避雷針をやってることによってより同じ僕として、てちの気持ちがわかる
こうやって表現を通して誰かと共有するのは自分が望んでる世界だった
こういうパフォーマンスを見て今まで口を開かなかった誰かがきっかけに悩みを吐いてくれればいい
一曲に全てのエネルギーを注ぎ込んで
大阪城ホールでのパフォーマンスは終了した
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自分がどんなパフォーマンスをしてたかは披露後のモニターチェックで分かるんだけど1つだけハッキリ記憶に残っているものがあって
最後の全体ダンスの時にてちが飛ばしてたこと
今まで以上のキレキレダンスですごかった
言ってしまえば過去1調子の良い年末
その姿は綺麗に僕になりきれてるようにも見えるし
発売が出来なかったことに対してのおもてなしにも見える
たった一曲のパフォーマンスだけど
曲数なんて関係なく
本気で披露できたら良い
2期生も含め、1期生も。
集団で魅せることが出来るこのグループが好き
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作者名:苺 | 作成日時:2020年9月9日 17時