欅坂日常 5 (ページ20)

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夢ページ20

Aside

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きっと忘れられないものになる

欅坂としていつかは立ちたいと思っていた夢舞台

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初日を終え、2日目を迎えた欅坂46

紅白も、Mステも、ライブで使った夢見てた会場も、全て欅坂だから出来たことで

1人の力じゃ絶対出来なかったこと

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そんな想いを胸に今、ステージに立っているんだけど

私は…欅坂は表現出来てる？

誰かの心に響いてる？

勇気付くようなパフォーマンスしてる？

揺れ動く緑のペンライト

なんとなく…集大成だって感じてしまったんだ

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バタバタしてる舞台裏やライブを記憶に残すなんてことは出来なくて

パフォーマンス後には無になるのが当たり前だった

アンコールの不協和音を久しぶりに初日に披露して、

他のメンバーは歓声が凄かったって言ってるんだけど…

私もそれ生で聞きたかったなって…

後悔してる

アンコールを終えた私たちは裏に戻るがこの後ソロで出るのに足元がフラフラしているてちが心配でたまらなかった

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『てち…』

スタッフ「ごめんね～もう行かなきゃいけないからさ」

最後に抱きしめたかった

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ちょっとでも良いから時間が欲しかった

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頭を撫でてあげたかった

でも…表現するためには今は味方が居ない方が良いのかな

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スタッフさんに連れられてステージに向かう

てちの背中を見つめ

願う

てちの伝えたいものが

てちのパフォーマンスが

皆んなに届きますように＿＿って

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命を削ったあの子が

無事に帰ってこれますように

不協和音の衣装から着替えずに

あの子が戻ってくるのを待つ