初 ページ19
Aside
2人して違う衣装を着て円陣に向かう
着替えてる時もメイクしてる時もどこかボーッとしてて目が点で、てちが緊張してるのが伝わってきた
もちろん私も死にそうなぐらい緊張してるんだけどとりあえずてちをサポートするのに精一杯
先にみんなが行ってしまった廊下を2人でゆっくり歩き時々立ち止まるてちに合わせる
スタッフ「ごめんね〜てち、もうちょっと歩ける?開演時間に間に合いそうに無いからさ…」
後ろから来たスタッフさんに言われ少し歩くスピードを上げる
ようやく見えたみんな姿
ゆっかーや理佐が近づいてきてくれててちとハグをしたり手を握ったり話しかけたりしている
理佐は私の方にも来てくれた
理佐「Aだって緊張してんでしょ。最年少のくせに。甘えなよ」
言い方キツ…笑
理佐「どう見ても口数減ったもん。お昼前からAの声聞いてない」
確かに全然てち以外と話してない
理佐「はい仕方ないからぎゅーしてあげる。」
何それ…笑
理佐に抱きしめられありがとと一言言われまたてちの元に戻る
しゃがみ込んだてちと同じ目線になり、様子を見る
影ナレを担当しているメンバーが会場のファンに気合を入れさせるといよいよ始まる雰囲気になる
それに合わせ自ら立ち上がったてちはプロ意識がすごい
進むかと思ったものの立ち止まりどうしたんだろうと見つめてしまう
『大丈夫?行ける?』
そう声をかけると頷くと同時に両手を控えめに開き抱きついてくる
『みんな居るからね?』
抱きつきながら頷くてちの背中をさすり舞台裏へとスタンバイする
あり得ないぐらいのお客さんが居るんだろうな…
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作者名:苺 | 作成日時:2020年9月9日 17時