あなたとてちの物語

〇 ページ27

平手side

あれから3年

Aはあれ以降本当に姿を現さなくて起こった出来事なのかも曖昧なぐらい


齋藤「可愛い子多い〜！！」

小池「この子もええな〜」

小林「最近、本当顔面偏差値上がってきてるよね」

齋藤「本当それ」

平手「何見てんの？」

齋藤「新坂道の1期生メンバー発表だよ。SHOWROOMで生配信されてるの」

平手「ふーん…」

だからか

さっきからキャッキャしてたから

何事かと…

石森「新坂道、高校2年生の子が最年少だって」

菅井「珍しいね、中学生が1人も居ないなんて」

【前田木実です】

ふーちゃんのタブレットから聞こえてくる自己紹介の声

私達もお見立て会とかやったなぁなんて

思い出してたら

悲鳴上げるんだもん…

メンバーが

齋藤「てち！見て！」

平手「？」







平手「！？！？」

【AAです。高校2年生17歳。最年少ですが頑張りたいと思います】

齋藤「AAって」

守屋「だよね？」

森田「誰ですか？？」

菅井「ううん！！いいの、気にしないで」

森田「…？はい…」


平手「嘘…」


〜〜〜

THEMUSICDAY当日

乃木坂、欅坂、日向坂、吉本坂、そして新坂道の5グループが出演するみたい


楽屋前の廊下を歩いてたらAの後ろ姿を見つけて

結局はあれから一切話してないしSHOWROOMで見かけたあとも時間無くて事務所内でも会えなかったし…

覚えてるかな…私の事

平手「A！」

『？？………てち？』

平手「うん」

走ってAの元へ駆け寄り抱きしめた

『ちょっと本番前だから緊張してるのに……そんなに抱きしめられたら吐いちゃうよ笑』

平手「汚いこと言わないで笑」

『そっか…てちもアイドルだもんね。忘れてた。欅坂の皆さんと遊んだのも楽しかった』

平手「なんでアイドル受けたの？」

『てちに会いたかったから。そしてね？てちがパフォーマンスで勇気与えてくれた代わりにてちに私のパフォーマンスで少しでもお返ししたかった。てちにも勇気与えたかった…から。まだまだ未熟者だけど』

平手「笑笑……ありがとう」

『うん』

「A〜？舞台袖移動だよ…って平手さん！？」

「平手さんだ！」

「凄い！本物…」

そっか

A以外、新坂道の子達には会ったことが無かった

平手「頑張ってね」

『ありがとう』

アイドルとして私の元に帰ってきてくれたA

私、A推しメンにしよう笑

のんきな事を考えながら楽屋のモニターでAのパフォーマンスを見た

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