【!】終末の嗤い方。Ⅱ (ページ4)

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　○　危機管理能力ページ4

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　ヒハハハ、と悪魔のような嗤い声をあげて笑うその男はゾンビ達を蜘蛛のような糸で固め、あの化け物ナニカの動きすらも完璧に封じてしまっている。ルイは思わずその光景に目を奪われてしまった。
　地獄のような絵面だというのにもその光景は不覚にも綺麗、だったのだ。しなやかに動き回り、糸を使ってゾンビ達を次々と吊し上げる。そこはまさに彼の独壇場。

　ぶちぶち、と何重にも巻かれた蜘蛛の糸を抜け出そうと唸り声をあげながらナニカは暴れ回るが男はその上から更に蜘蛛の糸を重ねる。ナニカの触手が伸びて男に攻撃をするがそれすらも彼はあっさりと身体をしならせ、仰け反って躱してみせた。

　仰け反ったその瞬間、目を見開いていたルイの目と男の目が合わさり、心臓がギシリと嫌な音を立てる。ほんの一瞬だけ二人の姿に呆けた男だったが次第に目を輝かせ

「あっれ〜！？生存者やないすかぁ！」

　男の嬉しそうな、弾んだ声がショッピングモールに響き渡った。

「え〜！？コイツおんのによぉ生きとったなぁ！なあなあなんでなん？もしかして能力(スペック)持ち！？てか名前は？俺ゾム！」

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