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※過去公開◇ ページ32

※何がとは言えませんがちょっと注意。

 ̄ ̄ ̄


サク、サク、と貴方の足音が響く森の中。


貴方はある人物に呼び出され、ここに来ていた。


ここで合っているはず…と、感じるくらい、音がしない。


勿論、地図を何度も見てもここで合っている。



しばらく歩くと一軒家が見えた。


ここだ、と貴方は思う。



チャイムを鳴らす。


ガチャ



「Aクン、やっほー。」


雷海が出てきた。


そう、貴方を呼び出したのは雷海黄沙、である。


「さー、上がってー。」


貴方は促され、ゆっくりと足を進める。


「わざわざ来てくれてありがとー。…なんで呼び出したか説明するねー。」


雷海はのんびりとした雰囲気を崩さず、説明を始める。


「えーとねー、汝はさー、目隠しをしてるでしょー?そろそろー、見せよーかなってー。」


どうやら、目隠しを外すようだ。


…以前あの時では【SUN値チェックがいる】と言っていた気が…。


気づいた貴方は雷海に問う。


『…ただの、目じゃ、ないん、だよね…?』


震えながら、ゆっくりと、聞いた。


「そーだよー?だからー、2人きりなんだしー。」


「と言うかー__」









「触手だよー。」


…腰、抜けた。どうしよう。


「あー、ごめんねー。人前じゃー、見せれないしー。」


「これもー、事情があるからー。」


そう、なの?


「…零が触手に殺されそうだったからー。」


「庇ったのー…。」


そう、だった、んだ。


ただ、雷海は舞緑(あいぼう)を守りたかったんだ…。


「…だから、うちを否定、しないで。お願いだから…。」


「汝を信じてる、からさ…。」


…この、汝、って、私の…こと?


…雷海には目がないはず。…なのに、涙を流しているように見えた。


「…うちらしく、ないけど。」


…きっと、雷海黄沙は、自身を否定されるのが、トラウマなんだろう。


「…急にごめんね。これだけ、だから、帰って、いいよ。」


…雷海の為にも、帰ろう。


「…また、ね。」


…またね。


ガチャ


 ̄ ̄ ̄

雷海黄沙の過去公開。

イラストは友人Aに描いてもらいました。



八人八色のトラウマ

黒崎:頭を撫でられる事

赤燐:自身のことを忘れられる事

多々羅:自身を庇われる事

舞緑:誰かが自分の前で泣いてる事

雷海:自身を否定される事←new

他:不明

※・◇→←壁ドンされてみた



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作者名:粉末抹茶 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/24db7d342fc5d185753496d4f6386542  
作成日時:2023年11月4日 21時

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