星空サイダー【Alan】 (ページ38)

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4月になり始業式。

亜嵐くんは変わらず3組、わたしは5組になった。

6クラスあって、1から3が文系、4から6が理系のクラスになっている。

修学旅行で仲良くなった子たちともバラバラで

まあ知ってる人は何人かいるけどまた基本的にはぼっち。

「Aー！お昼食べよ」

3年生になってから昼休みになると

亜嵐くんが5組まで来て

購買まで行って一緒に過ごすようになった。

「Aのお弁当今日もおいしそう」

『お母さんに亜嵐くんが褒めてたよって言っとく』

「Aは料理しないの？」

『たまーに作るよ。お菓子とか。あ、バレンタインあげたじゃん』

「あー俺もらったじゃん！(笑)ブラウニーまた作って〜」

『うん、勉強の息抜きに作ろうかな』

わたしは母の手作り弁当で

亜嵐くんは購買でパンを買うか
たまにコンビニでなにか買ってくる。

『わたしもたまには購買のパン食べたいな〜焼きそばパンおいしそう』

「買ってきてあげよっか？」

『お弁当食べたのにパンまで食べれないよ(笑)』

「じゃあ……俺の一口食う？」

『えー悪いよ……』

「……恥ずかしいんじゃなくて？(笑)」

『……それもある』

「ほら〜食べてみなよおいしいから」

『……じゃあちょっとだけ……うん、おいしい。いいね、炭水化物と炭水化物合うね』

「おいしいよね〜、麺とパンサイコーだよね。明日はナポリタンパンにしようかなー」

お昼と帰りに一緒に過ごせる時間がとても大切で、息抜きにもなっていた。

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